ヤンキース・ヘルマン アルコール依存症の治療専念で今季終了へ

日本時間8月3日、ヤンキースは今年6月に完全試合を達成したばかりの右腕ドミンゴ・ヘルマンがアルコール依存症の入院治療を自主的に受けることに同意したことを発表した。ヘルマンは制限リストに登録されることになる。ヤンキースは公式声明のなかで「ドミンゴが自分の健康と幸福に完全に集中することが重要です。彼がこのプロセスを開始するのに伴い、我々は彼のプライバシーを尊重します」と述べ、ブライアン・キャッシュマンGMはヘルマンが今季の残り試合でプレーしないことを明言した。

現在30歳のヘルマンは今季がメジャー6年目のシーズン。開幕から先発ローテーションの一角を担い、日本時間6月29日のアスレチックス戦で完全試合を達成するなど、ここまで20試合(うち19先発)に登板して108回2/3を投げ、5勝7敗、防御率4.56、114奪三振を記録している。キャリアハイのシーズンは2019年で、この年は勝ち運にも恵まれ、防御率4点台ながら自己最多の18勝をマーク。しかし、2019年シーズン終盤にDV疑惑で出場停止処分を受け、2020年にはSNSの投稿で引退騒動を起こすなど、フィールド外の問題が多い選手でもあった。プレーオフ進出の可能性を残すヤンキースにとって、先発の一角の離脱は痛手ではあるが、アルコール依存症の治療を最優先することが決まった。

今季のヤンキースはフランキー・モンタス、ルイス・セベリーノ、カルロス・ロドンの故障により、ゲリット・コール、クラーク・シュミット、ヘルマン、ネスター・コルテス、ジョニー・ブリトーの5人で開幕ローテを形成。その後、コルテスの故障やセベリーノ、ロドンの復帰もあり、ローテの顔ぶれに多少変動はあったが、「コール頼み」の状況は変わらない。防御率2点台のコールを除けば、シュミットが4点台、ブリトーが5点台、ロドンが6点台、セベリーノに至っては7点台という状況。トレード補強期間も終了しており、プレーオフ進出に向けて厳しい状況が続くことが予想されるが、キャッシュマンGMはこの先発陣をどのように立て直していくのだろうか。

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