【MLB】レイズのエース マクラナハンが故障者リスト入り 優勝争いへの影響は

写真:故障者リスト入りすることになったレイズのシェーン・マクラナハン

現在2ゲーム差でアメリカンリーグ東地区の2位につけるレイズだが、シーズン終盤戦を戦う上で不安なニュースが入ってきた。

日本時間8月4日のヤンキース戦で、エースのシェーン・マクラナハンが左前腕に違和感を訴えたというのだ。チームは試合終了後にマクラナハンを15日間の故障者リストに入れることを決断。現在のところ、マクラナハンの具体的な症状については明らかにしていない。

報道によれば、マクラナハンは4回のピッチングに向けてウォーミングアップをしている際に、「少し腕をつかまれているような」違和感を感じたという。彼は4回を無失点に抑えた後、ケビン・キャッシュ監督にこのことを伝えた。マクラナハン本人はこの違和感を重大なものとは考えておらず、事実球速もいつも通りだったようだ。ただ、キャッシュ監督は5回から継投に入ることを決断している。

やや慎重すぎるようにも見えるこの判断には、ひょっとするとレイズの先発投手が複数人、長期離脱に追い込まれていることが関係しているのかもしれない。

レイズは今季、ジェフリー・スプリングスやドリュー・ラスムッセンといった優秀な先発投手が故障により今季絶望となっている。チームとしてはこれ以上の長期離脱によって致命的な影響が出ることを防ぐために、大事を取ったと見たほうがよいのかもしれない。

そもそも、これほどの離脱があってなおレイズの投手陣はプレーオフ争いを勝ち抜く上で十分なクオリティを保っている。ザック・エフリン、タイラー・グラスノーの二枚看板は盤石だし、ここにトレードで獲得したアーロン・シバーリも加わった。シバーリの加入に伴ってマイナーに降格したタージ・ブラッドリーを再度昇格させれば、ひとまずマクラナハンの穴を埋めることはできるだろう。

エースの離脱は確かに大きなダメージだが、それだけで致命傷となることは考えにくそうだ。

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