〈動画あり〉土砂災害 連携迅速に ネクスコ東・陸上自衛隊 妙高高原ICで訓練

双方から人員150人が参加。高速道路での土砂災害を想定し、段差補修や車両からの救助などを訓練した

ネクスコ東日本新潟支社と陸上自衛隊第2普通科連隊による災害時連携訓練が3日、妙高市関川の上信越自動車道・妙高高原インターチェンジ(IC)で行われた。人員150人と車両40台が参加し、土砂災害を想定した調整会議や車両からの救助訓練などに臨んだ。

東日本大震災をきっかけに同社は平成24年6月、陸上自衛隊東部方面隊と協定を締結。災害時に被災地へ迅速に向かうため、高速道路を利用した訓練を年1回実施している。昨年は下越地方での大雨により中止、今回で6回目となる。

訓練では妙高市と長野県内で大雨が続き、上信越道でも土砂崩れ、路面の段差が発生。中郷―信濃町間が通行止めとなり、土砂崩れに巻き込まれた車両や滞留が起きていると想定。インターチェンジに開設された現地調整所で双方の代表者が会議を開き、被害状況を確認。被害多発により消防が来られないことを踏まえ、動けなくなった車両の移動や、土のうによる段差補修、土砂に巻き込まれた車両からの救助などに当たった。

第2普通科連隊長の小段雄三1等陸佐は「突発的な自然災害は今後も起こり得る。互いにできることを知り、協力する訓練はとても有意義で、今後も経験を生かしていきたい」と語った。ネクスコ東日本新潟支社上越管理事務所の小林健司所長は「互いの作業内容や動きを見る機会はなかなかない。今後もこうした事態を想定し、訓練していきたい」と話した。

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