秋元市長らが登壇 札幌冬季オリ・パラ招致の意義を議論

札幌市が目指す2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致をテーマにしたフォーラムが、きのう札幌で行われました。基調講演で札幌市の秋元克広市長は、東京五輪での不祥事を受け市が再発防止策の中間報告をまとめたことに触れ、開催の意義を改めて強調しました。

秋元市長「東京大会とは違うクリーンで新しい大会というものをお示しして、50年、100年先の未来を見据えたまちづくりを進めるきっかけとして、このオリンピック、パラリンピックを考えていければ」

このあとのパネルディスカッションには、スキーモーグルの元オリンピック代表選手、伊藤みきさんら5人が登壇し、およそ160人の聴衆を前に招致の意義や課題について議論を深めました。

奈良女子大学石坂教授「どういう形でオリンピックを変えることができるのか、それを札幌から発信するチャンスはある」

大川哲也弁護士「不正防止ということについてよほどインパクトのある実効的な方策を打ち出せないと、なかなか市民の方々の考えは変わらない」

IOC(国際オリンピック委員会)は今年中に、2030年の開催地を内定する可能性があります。札幌市は市民説明会などで市民の五輪不信を払拭(ふっしょく)した上で、秋にも招致の是非を市民に問うことを目指しています。

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