フランス代表FWウスマン・デンベレのパリ・サンジェルマンへの移籍が決定的な状況を受け、バルセロナには同クラブに縁のあるアタッカーからの売り込みが相次いでいるという。
スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』によると、2022-23シーズン限りでウルブスとの契約が満了を迎え、現在はフリーエージェントになっているスペイン代表MFアダマ・トラオレが“逆オファー”を持ちかけたという。
トラオレはバルセロナの下部組織出身で、ウルブスに所属していた2021-22シーズンの後半戦にもバルセロナに期限付き移籍し、同クラブの指揮官に就任したばかりのシャビ監督のもとで公式戦通算17試合に出場した。
バルセロナというクラブのことも、そしてシャビ監督やチームが志向するスタイルのことも熟知しているうえに、ウルブスとの契約が満了しているため移籍金がかからずに獲得できる点はメリットと言えるだろう。
一方、バルセロナの地元紙『ムンド・デポルティーボ』の電子版によると、PSGに所属するブラジル代表FWネイマールもバルセロナに再度の“逆オファー”を提案しているという。
ネイマールはアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがバルセロナへの復帰を断念し、アメリカMLSインテル・マイアミへの移籍を決断した際にもバルセロナ復帰を打診していたが、この時はPSGが彼の放出に難色を示していた。
しかし現状、PSGは適切なオファーが届けばネイマールを放出するというスタンスに変化しており、交渉が進む可能性はある。
シャビ監督は現役時代にネイマールと一緒にプレーしていたこともあり、彼の能力については熟知している。しかし、バルセロナのスタッフ陣は現在のロッカールームに漂っている家族的な雰囲気を壊したくないという思いがあり、ネイマールはその点においてチームに加えるのにふさわしくない人材だと考えているようだ。