残留目指す横浜FCが首位・神戸から金星! 古巣対決の井上潮音の鮮やかミドルなどで8試合ぶり勝利【明治安田J1第22節】

6日、明治安田生命J1リーグ第22節の横浜FCvsヴィッセル神戸がニッパツ三ツ沢球技場で行われ、ホームの横浜FCが2-0で勝利を収めた。

J1残留を目指して戦う17位・横浜FCは、後半戦最初の試合で首位・神戸をホームに迎えた。前日に残留を争う湘南ベルマーレが勝利をあげたため、勝ち点を奪い、食らいついていきたいところ。今節はスヴェンド・ブローダーセンではなく永井がゴールマウスを守り、ンドカ・ボニフェイスも久々のリーグ戦出場。最前線にはマルセロ・ヒアンが入った。

横浜FCとは対照的に、J1優勝を目指して戦っている神戸。こちらは2日に天皇杯ラウンド16のヴァンフォーレ甲府戦を戦ったばかりという状況の中、酒井がメンバー外に。代わって飯野が右サイドバックで先発出場した。

試合は序盤から神戸ペースで進み、10分にはセットプレーからチャンスを生む。敵陣中央左で得たFKから初瀬がクロスを入れ、これに佐々木が頭で合わせたが、クロスバーの上へと外れた。

一方の横浜FCは山下の個人技でチャンスを作る。17分、山下が独力で左サイドをドリブル突破すると、ゴールラインぎりぎりで深い切り返しを見せ、対応したマテウス・トゥーレルをかわして右足シュート。しかし、これは左サイドネットを揺らすにとどまった。

そんな中、押され気味の横浜FCが先制に成功する。23分、敵陣中央でパスを受けた井上が自ら持ち上がり、ボックス手前で思い切って右足を振り抜く。鮮やかなミドルシュートが決まり、劣勢ながら先手を奪う。

追いかける形となった神戸は左サイドを起点にチャンスを作る。27分、左CKでショートコーナーを選択すると、汰木がクロス。中で待っていた山口がボレーシュートで狙うが、これはバーの上を越えた。

その直後、今度は武藤が横浜FCゴールに迫る。ドリブルで持ち上がった武藤が右足でゴール左隅にシュートを打ったが、これはGK永井が枠外に弾いた。

40分にも左サイドからチャンスを作る神戸。佐々木がカットインから右足でクロスを上げると、ファーの大迫が頭で合わせたが、これはクロスバーに阻まれた。

後半も神戸の攻勢が続くが、先にシュートまで持ち込んだのはリードする横浜FCだった。50分、CKからボックス手前のマルセロ・ヒアンにボールが渡ると、ボックス手前から低弾道のシュートを狙ったが、惜しくもゴール右へと外れた。

押し込まれながらも集中した守備で神戸に決定機を作らせない横浜FC。65分には追加点を奪う。最終ライン右サイドからのロングボールに抜け出した山下がそのままGKとの一対一を制し、落ち着いてシュートを流し込んだ。

効率良くゴールを奪う横浜FCは、79分にもビッグチャンスを得る。マルセロ・ヒアンに代わって途中出場した小川がボックス内で相手に倒され、PKを獲得。キッカーを務めた伊藤はゴール左を狙ったが、GK前川にセーブされ追加点は奪えなかった。

逆転を目指す神戸はリンコン、泉、扇原らを投入してテコ入れを図るが、引いて要所を抑える横浜FCの守備を崩すことができない。

後半アディショナルタイムには、敵陣中央右サイドの低い位置でボールを受けた大迫が左ポケットへロングボールを送り、走り込んだ泉が頭で合わせるも枠には飛ばせず。無失点で試合を終えた横浜FCが5月20日の川崎フロンターレ戦以来、8試合ぶりの勝利をあげ、残留に一歩近づいた。

横浜FC 2-0 ヴィッセル神戸

【横浜FC】

井上潮音(前23)

山下諒也(後20)

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