栃木県の最低賃金 時給954円へ過去最大となる41円増額 10月1日から適用へ

 栃木県の最低賃金は現在、時給913円。県の最低賃金審議会が7日に宇都宮市で開かれ、今年度(2023年度)の栃木県の最低賃金を過去最大の上げ幅となる41円増額し時給954円とするよう栃木労働局長に答申しました。

 宇都宮市の栃木労働局で開かれた栃木地方最低賃金審議会には使用者、労働者、それに公益の代表委員合わせて13人が出席し専門部会が議決した今年度の栃木県の最低賃金を審議しました。審議の結果、委員長を除いて賛成7、反対5で現在の時給913円から954円とする最低賃金を議決し、杉田明子会長が栃木労働局の奥村英輝局長に答申書を手渡しました。物価高騰を背景に41円の増額は、去年の31円を超えて過去最大です。

 厚生労働省の中央最低賃金審議会は7月末に今年度の最低賃金を全国平均で初めて千円を超える時給1002円に引き上げる目安額をまとめていました。増額の目安額は、都道府県の経済状況に応じてAからCの3段階に分け、Bランクの栃木県は40円としていたため、その目安より1円多くなりました。

 時給954円の最低賃金は所定の手続きを経て今年(2023年)10月1日から適用されます。

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