【MLB】離脱中のエンゼルス・トラウトがバッティング練習を再開

写真:故障離脱からの復帰を目指すエンゼルス・トラウト

プレーオフを目指すエンゼルスに嬉しいニュースが入ってきた。左手首の骨折で離脱した主砲マイク・トラウトがバッティング練習を再開したというのだ。

トラウトは日本時間7月4日のパドレス戦後に左手の有鉤骨骨折で故障者リスト入り。その後手術を受け、全治1ヶ月以上と診断されていた。その後7月末には素振りを再開していたトラウトだが、現在はボールを使ったティーバッティングに移行しているという。頼れる主砲の復帰は徐々に近づいてきているようだ。

トラウトに限らず、今季のエンゼルスは故障者の多さが問題となっている。現在遊撃を守るルーキーのザック・ネトや三塁手のアンソニー・レンドーン、先発のグリフィン・カニングらが10日(15日)の故障者リスト入り。また、ローガン・オハッピーやテイラー・ウォード、ジオ・アーシェラらは60日間の故障者リストに入っており、複数のレギュラークラスが満足にシーズンを通して活躍することができていない。大胆な補強を進めてなおプレーオフが見えてこない現状にはこのようなチーム事情も大きく関係している。

それだけに、トラウトの復帰が近づいていることはチームにとって大きな意味を持つだろう。ここ数年は年齢による衰えもささやかれるようになってきたトラウトだが、今季はここまで81試合、358打席で打率/出塁率/長打率.263/.369/.493をマーク。データ分析サイト・Fangraphsが算出した、平均的な控え選手と比較して何勝分チームの勝利を増やしたかを示すWARは3.1。MLBの外野手で12番目の数字だ。故障による長期離脱を経験してなお、トラウトはリーグ屈指の外野手としての貢献を残しているのだ。

現在エンゼルスは47試合を残しており、プレーオフ進出圏内まで7ゲーム差。Fangraphs社算出のプレーオフ進出確率は1.7%と可能性は極めて低くなっている。奇跡の逆転プレーオフのためにも、トラウトの一日も早い復帰が待たれるところだ。

© 株式会社SPOTV JAPAN