大和と綾瀬の〝壁〟撤去へ 公園内車止め 連携の悪さの象徴とやゆも 利用者には違和感と不便

近く撤去される公園境の車止め=大和ゆとりの森、綾瀬スポーツ公園

 隣接する神奈川県大和市と綾瀬市の公園内の市境にある、自転車乗り入れを防ぐための車止めが今月下旬までに撤去されることになった。両市連携の悪さを象徴する施設ともやゆされてきたが、5月に大和市長に就任した古谷田力氏が改善を表明した。

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)の南側国有地を活用して一体的に整備された大規模公園は大和市側が「大和ゆとりの森」(2007年開園)、綾瀬市側が「綾瀬スポーツ公園」(11年開園)。防衛省と両市が合同委員会を設置して整備の検討を始めた経緯がある。

 ところが開園後の14~15年度、大和市が市境部分に約700メートルにわたってフェンスや植栽を設置。2カ所ある開口部には車止めの杭(くい)などを設けた。杭の間は幅数十センチと狭く、通行するためには体を傾けなければならない。自転車の乗り入れがほとんど見られない中、利用者に違和感と不便さを強いる存在になっている。

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