花巻東、執念の反撃も及ばず 夏の甲子園、仙台育英に敗れる

仙台育英に4-9で敗れ、ベンチに引き揚げる花巻東の選手=19日、兵庫県西宮市・甲子園球場

 【大阪支社】第105回全国高校野球選手権大会第12日は19日、兵庫県西宮市の甲子園球場で準々決勝が行われ、花巻東(4年ぶり11度目)は4-9で前回覇者の仙台育英(宮城、2年連続30度目)に敗れ、県勢最高成績に並ぶベスト4進出はならなかった。

 花巻東は先発右腕の小松龍一(2年)が三回2死満塁から右越え2点二塁打と中前2点打で4点を先行された。四回から主戦北條慎治(3年)に継投したが、無死満塁から連打などで4失点。0-8とされ相手の勢いを止められなかった。3番手葛西陸(2年)が4回1失点と踏ん張った。

 打線は相手投手陣を攻略できず八回まで散発2安打だったが、九回に執念の5安打で反撃。千葉柚樹主将、広内駿汰、堀川琉空(りく)(いずれも3年)の3連打などで3点を返し、さらに簗田蒼汰(2年)が中前適時打、熊谷陸(3年)も左前打で続いた。好機で3番佐々木麟太郎(3年)につないだが、二ゴロに倒れて無念の試合終了となった。

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