鹿沼市の広島平和記念式典派遣団の報告会「平和の尊さ」学ぶ ノンフィクション作家・柳田さんの講話も

 8月6日の広島平和記念式典に、鹿沼市から派遣された中学生たちが21日、報告会を行いました。報告会では鹿沼市出身のノンフィクション作家柳田邦男さんが出席し、中学生たちに講話を行いました。

 今年で25回目となった鹿沼市の広島平和記念式典派遣団には、市内の10中学校から20人が参加。8月5日から7日までの日程で広島平和記念式典に出席するなど、平和の尊さなどを学んだということです。

 報告会では、一人づつ全員が感想を報告「現地でないとできない体験ができた。この体験を伝えていきたい」などと意見が発表されました。

 続いて、今回初めて、鹿沼市出身のノンフィクション作家柳田邦男さんが参加。広島の原爆とその後にあった枕崎台風の時の、広島地方気象台職員の活動などを描いた、自身の著書「空白の天気図 気象台員たちのヒロシマ」を題材に講話しました。

 柳田さんは去年(2022年)11月にも、鹿沼市内で開いた講演会で、去年派遣された中学生と対話をしています。講話で、原爆の後に起きた台風災害といった、2次災害の恐ろしさを紹介しました。

 最後に、中学生たちに「広島を訪ねて胸が苦しくなるような体験をして学んだことを、家族や友だちなど語り継いでほしい」と要望しました。

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