バルセロナ、資金不足により望んでいた“ブスケツの代役”は確保できず

写真:中盤で圧倒的な存在感を放ったブスケツの代役は獲得できず ©Getty Images

昨シーズン限りでバルセロナを退団し、アメリカMLSのインテル・マイアミに移籍した元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツ。シャビ監督はアンカーのポジションで存在感を放ち続けた彼の代役として1人の選手をリストアップしていたが、クラブの資金不足によりその選手の獲得は不可能になったという。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が伝えている。

シャビが獲得を望んでいた選手は、トッテナムに所属するアルゼンチン代表MFジオバニ・ロ・チェルソ。トッテナムではアンジェ・ポステコグルー新監督から大きな信頼を寄せられず、プレミアリーグ開幕節、第2節ともにベンチ入りしながら出場機会は得られていなかった。

トッテナム側はロ・チェルソの放出にはゴーサインを出しており、最低2000万ユーロ(約31億5030万円)から交渉に応じるとしていたが、バルセロナ側はこの2000万ユーロを捻出できず、買い取りオプション付きのローン移籍を提案。これがトッテナムによって拒否され、交渉はすでに打ち切られたという。

バルセロナ側は新たにスポーツダイレクター(SD)に就任したデコ氏が交渉にあたっていたが、デコSDはすでにシャビ監督に対して交渉決裂の情報を伝え、コーチングスタッフとも共有しているという。

これにより、シャビ監督はすでにチームに加入しているドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンかスペイン人MFオリオール・ロメウをアンカーのポジションで起用することになりそうだ。

また、ロ・チェルソに対してはベティスも関心を示しているが、こちらも2000万ユーロの移籍金には難色を示している模様。ロ・チェルソがトッテナムに所属し続ける可能性は低く、ヨーロッパのクラブが獲得に乗り出さなければサウジアラビア行きが濃厚とされているが、本人はヨーロッパから離れることを望んではいないという。

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