脱炭素社会の実現に向けて、千葉県の市川市と一宮町が8月28日、森林の整備について連携協定を結びました。
協定の締結式には、市川市の田中市長、一宮町の馬淵町長、それに両市の仲介役を担った県から熊谷知事が出席しました。
この協定は、都市部の市川市が一宮町の森林の整備費用の一部を負担することで、二酸化炭素の排出量と吸収量を相殺するもので、県内ではこれまで浦安市と山武市との間で、また習志野市と南房総市との間で同様の協定が結ばれています。
今回の協定により、2023年度は一宮町の「憩いの森」周辺の森林の樹木を間引く「間伐」を行い、2024年度以降は両市の住民の交流イベントや、木材の利用促進などについても活動していくということです。
協定締結にあたり一宮町の馬淵町長が「人の手が入らず木々が生い茂る森林を昔の豊かな環境に戻したい」と述べたのに対し、市川市の田中市長も「市川市民にとっては一宮町の自然豊かな環境を学べる良いきっかけになる」と期待を寄せました。