8月24日から処理水の海洋放出が始まった東京電力福島第一原発で28日、処理水を海水で薄めて放出する施設やそれを監視する様子などが、チバテレなど近隣のメディアにも公開されました。
今回、公開されたのは、処理水を薄めるために海水を送り込むポンプや、海水で薄めた処理水を放出前にためる水槽などです。
現在は一日あたり、約18万トンの海水をくみ上げ、約460トンの処理水を薄めているということです。
記者リポート
「こちらの水槽では、希釈した処理水を毎日採取し、トリチウムの濃度を測定します」
水槽の中は確認できませんが、現場では「ザーザー」という水が流れる音が聞こえました。
処理水は更に別の水槽を通って海に放出されます。
そして、こうした施設の様子を遠隔で確認する「集中監視室」も公開されました。
この部屋では、処理水を保管するタンクの水位が正常に下がっているかなどをモニターで確認していました。
東京電力は、まず、タンク10基分の処理水7800トンを約17日かけて放出する計画で、きょう午後3時までに2293トンを放出しました。
東京電力の担当者は28日、「計画した通りの放出量で推移し、海域モニタリングの結果も異常はない。引き続き手順通りに進めたい」と話しました。