【MLB】ホワイトソックス銃撃事件 被害者女性が銃を持ち込み?

写真:試合中に起きた銃撃事件にまさかの続報が

8月25日(日本時間26日)にシカゴでの試合中に発生した銃撃事件について驚きの内容が報道されている。銃撃に用いられた銃が、被害者女性自身によって球場内に持ち込まれたというのだ。

この事件はシカゴのギャランティード・レート・フィールドで行われたホワイトソックス対アスレチックスの試合中に起こった。外野左中間席において2人の観客が銃撃によると思われるケガを負ったのだ。

近辺の席にいた観客たちは一時的に避難したが、他の多くの観客にはこのことが知らされることなく、試合はそのまま続行。試合後にシカゴ警察とホワイトソックスから公式声明があり、2人の女性が銃撃により負傷したが銃弾が球場内外のどこから撃たれたものなのかは不明と発表された。被害者のうち1人は42歳の女性で、右脚の太ももとふくらはぎの2カ所を負傷。もう1人は26歳女性で腹部にかすり傷を負ったが治療を拒否したという。

銃弾がどこから飛んできたものかは事件後翌日になっても不明で、一時は球場外から飛来したものではないかという説も有力になっていたが、8月28日(日本時間29日)にはシカゴ警察が球場内で発砲された可能性が高いと発表していた。

さらに8月29日(日本時間30日)『ニューヨーク・ポスト』の報道によると、球場内に銃を持ち込んだのは被害者とされていた女性のうち1人で、自身の腹部の脂肪の間に銃を隠し持った状態で入場したとのこと。

球場には金属探知機が設置されているが、「被害者女性のうち1人が3度に渡り探知機を作動させたが警備員のチェックで銃は見つからなかった」という証言と、それに相反する「どちらの女性も探知機は作動させなかった」という証言が出ているようだ。

また、病院で治療を受けた42歳女性の代理人は「女性は銃器を持ち込んでいない」という声明を出している。

シカゴ警察は引き続き捜査を行うが、もし被害者女性のどちらかが銃を持ち込んだのが事実であれば、MLBにおける球場の警備体制にも大きな影響を与える事件になるかもしれない。

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