福島第一原発処理水放出 千葉県にも中国からの迷惑電話 約40件

福島第一原発処理水放出 千葉県にも中国からの迷惑電話 約40件

 8月24日から始まった、東京電力福島第一原発の処理水の海への放出を巡り、千葉県の代表電話番号宛てに中国からとみられる迷惑電話が40件近くかかってきていたことが分かりました。

 県によりますと、処理水の海への放出が始まった翌日の、8月25日から30日までの平日、4日間で、中国の国番号「86」から始まる番号からの電話が、県の代表番号に37件かかってきたということです。

 電話の内容は、無言のものや、中国語のような外国語で一方的に話され、1分程度で切れるものが多く、なかには日本語で「ばかやろう」などと言ってくるものもあったということです。

 こうした嫌がらせや、日本製品の不買運動などについて、熊谷知事は31日の定例会見で、「根拠に基づかない対応で両国間の関係が損なわれることはあってはならない」と述べました。

 その上で政府に対し、「毅然とした態度で中国と意思疎通を図ってほしい」と求めました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「大変残念な状況だと思っている。中国の国民の一つひとつの行動が最終的には我が国の国民の対中感情にも関係してくるので、こうした事態が長引いたり、エスカレートしたりしないことを願っている」

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