前線に不安を抱えるレアル・マドリード。指揮官が望む3人のFWとは?

写真:今季ここまで2戦で3ゴールのヴラホヴィッチ

スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』によると、レアル・マドリードのカルロ・アンチェロッティ監督が新しいFWの獲得をクラブに要請しているという。

レアル・マドリードでは今夏、カリム・ベンゼマがアル・イテハドに移籍し、代役としてエスパニョールからスペイン代表FWホセルを期限付き移籍で獲得した。しかしベンゼマの代わりを十分に務められているとは言い難く、アンチェロッティ監督はヴィニシウス・ジュニオールとロドリゴのブラジル代表コンビに2トップを組ませ、イングランド代表MFジュード・ベリンガムをトップ下に置く布陣を好んで採用している。

しかし第3節セルタ戦でヴィニシウスが負傷交代し、右足大腿二頭筋の損傷で約6週間の離脱が確定。前線の補強が急務の状態となっている。これを受け、アンチェロッティ監督は残り時間が短くなった夏の移籍マーケットでFWを1人補強すべく、3人のFWをリストアップし、フロレンティーノ・ペレス会長に伝えたという。

1人目はユヴェントスのセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチ。彼は今夏、ユヴェントス退団を希望しているとされており、2026年6月まで同クラブと契約を結んでいる彼の獲得には7000万ユーロ(約110億4090万円)程度が必要だとされている。

2人目はマンチェスター・シティのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス。マンチェスター・シティにはノルウェー代表FWアーリング・ハーランドという絶対的な存在がいるため、アルバレスはセンターフォワードのファーストチョイスではない。トップ下で先発し、途中から最前線に入るという起用法が多いため、レアル・マドリードとしてはセンターフォワードでの起用を提案するという手段がある。市場価値は6000万ユーロ(約94億6180万円)程度とされているが、ジョゼップ・グアルディオラ監督にアルバレスを手放すつもりはなく、交渉は難航しそうだ。

最後はリヴァプールのエジプト代表FWモハメド・サラー。『ELGOLdigital.com』によると、彼はリヴァプールでの自分のサイクルが終わったと考えているという。直近ではサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドが超高額年俸を提示して彼の強奪を狙っているようで、去就が不透明となっている。一つ問題があるとすれば、サラーは主にウイングのポジションでプレーしているため、ベンゼマやホセルの代役にはなりにくいという点だ。

移籍マーケットが閉鎖されるまでの残り少ない時間で、レアル・マドリードはどのような動きを見せるのだろうか。

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