"ローカルフィッシュグランプリ" 馬頭高校水産科「チョウザメの缶詰」を開発 全国大会決勝に向け準備

 地域特有の魚介類を題材にオリジナルの缶詰を開発するアイディアコンテスト「LOCAL FISH CAN グランプリ」で那珂川町の馬頭高校が養殖のチョウザメの缶詰で全国大会の決勝進出を決めました。10月の決勝大会に向けた生徒たちの意気込みを取材しました。

 決勝進出を決めたのは馬頭高校水産科3年の廣田晃さん、佐藤凛さん、渡辺楓真さんの3人です。大会に向け現在、試作を重ねているのは「チョウザメのペペロンチーノ風パスタソース缶詰」。チーム名もチョウザメとペペロンチーノを合わせて「チョロンチーノ」と名づけました。

 「LOCAL FISH CAN グランプリ」は全国の高校生が、それぞれの地域と協力し課題魚と言われ、食用には適さないなど課題をもった地域特有の魚介類を題材にオリジナルの缶詰を開発する大会で今回で3回目を迎えます。

 今回は57チームの応募がありました。そのうち書類選考の一次審査を通過したのは24チーム。オンラインのプレゼンテーションが行われた二次審査で馬頭高校を含む9チームが通過し決勝進出となりました。

 3人は30年ほど前から馬頭高校で養殖の研究をしているチョウザメを課題魚に選びました。その卵であるキャビアの商品化に成功しています。しかし、世界三大珍味の一つと言われる高級食材のキャビアを採取したあとチョウザメ自身の身は廃棄されているという課題があり、そこで、チョウザメの身を使った缶詰づくりに挑戦しました。

 決勝大会は10月8日、東京で行われます。決勝まであと1カ月あまり。時間が限られるなか3人は、さらに良い缶詰に仕上げようと調整を続けています。

 まだまだ改良の余地はあるという3人。奮闘はまだまだ続きます。

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