リヴァプールのユルゲン・クロップ監督の代理人が、同指揮官のドイツ代表監督就任の可能性について語った。
ドイツ代表は、現地時間9月9日に行われた国際親善試合の日本代表戦で1-4と大敗。昨年のFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022で苦杯をなめた相手である日本代表を『フォルクスワーゲン・アレーナ』に迎えたものの、返り討ちに遭う結果となった。
日本代表戦後、ドイツサッカー連盟(DFB)はハンジ・フリック監督の解任を決定。12日に行われた国際親善試合のフランス代表戦ではルディ・フェラー暫定監督が指揮を執って2-1の勝利を収めて6試合ぶりの白星を飾った。しかし、フェラー氏はあくまで暫定監督であり、母国開催となるUEFA EURO 2024に向けたプロジェクトのためには一貫性のある人選が必要とされる。
複数人の名前がドイツ代表監督の後任候補として挙がるなか、イギリスメディア『90min』はフリック前監督の解任直後に「DFBの最有力ターゲットはクロップ」と報じた。だが、クロップ監督とリヴァプールは2026年6月30日まで契約を結んでおり、代理人のマルク・コシッケ氏も「長期契約を結んでおり、今すぐ代表監督の座には就けない」と、即時就任を否定している。
一方、クロップ監督自身はすでに母国の代表監督という職務に対する憧れを口にしている。7月にイギリスメディア『アスレティック』の取材に応じたクロップ監督は「代表監督の仕事はとても名誉なことだし、いずれそうなるだろうとも思っている」と語っていた。
「今すぐリヴァプールを離れて、短期間だけドイツ代表を引き継ぐということはできない。そもそもそんなことはできないし、要請もないからね」
「私にはクラブに対する責任がある。クラブでの仕事は基本的に面白いけど、リヴァプールを退団した後、まったく違うことをするかどうかはまだ分からないんだ。選択肢を広げておきたいという思いもある」