残留争う下位の直接対決は柏に軍配! 横浜FCの追い上げかわし6戦無敗【明治安田J1第27節】

17日、明治安田生命J1リーグ第27節の横浜FCvs柏レイソルがニッパツ三ツ沢球技場で行われ、アウェイの柏が1-2で勝利を収めた。

勝ち点「22」で17位の横浜FC、勝ち点「23」で16位の柏レイソルが相対した一戦。残留争いを大きく左右するシックスポインターとなった。

ホームの横浜FCは直近2試合負けなし。前節の名古屋グランパス戦は終盤の高井のゴールで1-1のドローに持ち込んだ。今節は名古屋戦で負傷交代した林がメンバー外となり、近藤が右ウイングバックで先発。山根が左サイドに回った。

対する柏は公式戦7試合負けなし中、リーグ戦も5試合負けなしと好調を維持。前節は優勝目指す横浜F・マリノスを2-0で下した。その横浜FM戦からはメンバーを1人変更。ジエゴに代わり三丸がスタメン入りした。

立ち上がりは柏が押し込む展開となり、11分には左サイドのマテウス・サヴィオからチャンスを作る。相手陣内で味方を使いながら中央へ切り込むと、右サイドの片山へ展開。ワンタッチクロスに細谷がヘディングで合わせたが、これはゴール右へと外れた。

その後も主導権を握る柏は、28分にセットプレーから決定機を作る。左CKから混戦が生まれると、後方からのボールをゴール前にいた片山が右足ボレー。これがクロスバーに阻まれると、今度は細谷が押し込もうとしたが、シュートはバーの上を越えた。

柏の勢いは止まらず、33分にはついに先制に成功する。マテウス・サヴィオがミドルシュートを狙うと、これが相手のハンドを誘いPKを獲得。マテウス・サヴィオ自らゴール右に決め、アウェイチームがリードを得た。

その5分後には、すぐさま柏が追加点を奪取。相手の最終ラインまでプレッシャーをかけた山田雄士がゴール前でボールを奪い、横パス。これを細谷が難なく押し込んだ。

ほとんど良い形を作れなかった横浜FCはシュート0本で前半終了。手を打ちたい四方田修平監督は後半頭から小川に代えてカプリーニを投入し、両ウイングバックもより高い位置を取るようになった。

徐々に押し込み始めた横浜FCは58分にようやくチャンスを作る。右サイドでボールを持ったカプリーニが左足でクロスを入れると、反応したのは山根。ファーに走り込み頭から飛び込んだが、シュートは惜しくも左に外れた。

カウンターで追加点を目指す流れになった柏は、足をつったマテウス・サヴィオと2ゴール目を生んだ山田雄士を下げ、小屋松と戸嶋をピッチに送り出す。その6分後には、細谷と山田康太に代えてフロートと仙頭を起用。前線をフレッシュにした。

攻め込まれながらもチャンスを作らせない柏は、終盤に差し掛かり逃げ切りへ舵を切る。81分に椎橋をジエゴに代え、5バック気味の布陣に変更した。

しかし、横浜FCが執念を見せる。87分、ボックス手前の好位置でFKを獲得すると、途中出場の三田が左足で強烈なシュート。GK松本が弾いたボールをこちらも途中出場のマルセロ・ヒアンが押し込み、1点差に詰め寄った。

このまま同点としたい横浜FCは後半アディショナルタイムに猛攻を仕掛けたが、そのまま柏が逃げ切り1-2で勝利。リーグ戦6試合無敗とし、今シーズン初の2連勝を飾った。

横浜FC 1-2 柏レイソル

【横浜FC】

マルセロ・ヒアン(後42)

【柏】

マテウス・サヴィオ(前33)【PK】

細谷真大(前38)

© 株式会社シーソーゲーム