人気バンド「サザンオールスターズ」が茅ケ崎市で開催する野外ライブは、開幕まで1週間を切った。バンドを率いる桑田佳祐さん(67)の故郷での凱旋ステージは10年ぶり3回目。デビュー45周年を祝う祭典を待ち望んでいた地元の活気は日増しに高まっており、全国から集まるファンを歓待する多彩な企画も盛りだくさんだ。サザンの「聖地」に“熱い胸さわぎ”が広がっている。
海からの潮風がそよぐ茅ケ崎公園野球場。ライブ初日の1週間前となった20日は、関係者がセットの組み立て作業に汗を流すなど本番に向けた準備が着々と進んでいた。
2000年と13年に続く今回の凱旋ライブは、9月27、28、30日と10月1日の4日間。チケットは先行段階から応募が殺到して「取れなかった」という悲鳴が続出したといい、全国の映画館で中継する「ライブ・ビューイング」(2日間)の開催も決まった。サザンも7月から3カ月連続で新曲を発表し、お祭りムードを盛り上げている。
熱を帯びているのはファンだけではない。過去2回のライブ開催時に「サザン一色」となった地元は、市民一丸となって全国から集結するファンの受け入れ準備を進めている。
JR茅ケ崎駅近くのサザン通り商店街は「祝 茅ケ崎ライブ2023」とプリントしたうちわを販売。商店街にある「茅ケ崎サザン神社」への“参拝客”も増えており、まちの活気は高まりつつある。