通学路で可搬オービス設置し取り締まり 日光市

 秋の交通安全運動の一環として29日、全国の通学路で一斉に取り締まりが行われました。日光市では、持ち運びのできる装置を使って、スピード違反の取り締まりが行われました。

 29日は栃木県内に19あるすべての警察署の管内で、朝と夕方の登下校時間に合わせて、通学路で取り締まりや交通安全指導が行われました。

 日光市木和田島の市道脇の空き地では29日朝、県警交通機動隊の隊員と今市警察署の署員らが、持ち運びができるスピード違反を取り締まる装置通称・可搬オービスを設置し、近くの大沢小学校の児童の通学時間に合わせ、およそ1時間半、取り締まりを行いました。

 この可搬オービスは現在、栃木県警に2台導入されています。小型で簡単に持ち運びができるため、道幅が狭い通学路などでも取り締まりが可能です。

 県警交通指導課によりますと、この道路は幅が5メートルほどで、大沢小学校の通学路にもなっていますが、保護者などから「スピードを出す車が多いので取り締まってほしい」と、要望が出ていたということです。

 県内では今年に入ってから8月31日までに、中学生以下が巻き込まれる交通事故は166件発生しています。亡くなった人はいませんが、けが人は185人で、発生件数とも去年の同じ時期より増加しています。また、県内では28日、「交通死亡事故多発警報」が出されていて、警察官たちは、事故をなくそうと厳しい表情で取り締まりに当たっていました。

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