7~8月の平均気温、横浜も過去10年で最高 39.4度に達した地点も

横浜市内の平均気温

 横浜市内の34地点で観測された7~8月の平均気温が28.8度に上り、最近の10年間で最も高かったことが、市環境科学研究所の観測で分かった。猛暑日(最高気温35度以上)や真夏日(同30度以上)、熱帯夜(夜の最低気温25度以上)の日数も、最多記録を塗り替えた。都筑区では、最高気温が39.4度に達した地点もあったという。

 同研究所は「今夏は全国的に記録的な暑さとなったが、横浜も同様の状況だった」と指摘。「市域の中では、比較的緑地が多い西部より、都市化した東部で高温になる傾向がある」と分析している。

 同研究所は市内の暑さを把握するため、緑地が近いなどの条件を満たす小学校の百葉箱に温度計を置き、1時間おきに気温を独自に観測している。7~8月のデータを集計したところ、市内の平均気温は28.8度と10年間(2013~22年)の平均値(27.0度)を1.8度上回っていた。これまでの最高は18年の28.2度だった。

 地点ごとの7~8月の平均気温についても、最も高かった末吉小(鶴見区)の29.6度をはじめ、34地点全てで10年間の最高を更新した。

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