玖珠町の喫茶店「赤とんぼ」7日に感謝のジャズライブ 寄付募り傷んだピアノなど修理【大分県】

「感謝のライブに来場を」と、修理したピアノの横で呼びかける伊東辰夫さん(左)と原健太郎さん=玖珠町の赤とんぼ

 【玖珠】生の音楽演奏を楽しめる場として玖珠町民らが集う町内山田の喫茶店「ログカフェ赤とんぼ」(伊東辰夫店長)で7日、店舗のリニューアルを記念したジャズのライブがある。今夏、常連客やファンから寄付を募って傷んだピアノなどを修理した。感謝の気持ちを込めたイベントで、伊東さん(70)ら関係者は来場を呼びかけている。

 店は2015年にオープン。ジャズを中心に、多彩なジャンルの音楽イベントを定期的に開催してきた。

 店内のピアノはイベントなどで活躍してきたが、多くの人に弾かれてピアノ線が傷み、今年になって限界に近づいた。修理の寄付を呼びかけたところ、目標を上回る金額が集まり、店の床板も張り替えることができ、音響も格段に良くなったという。

 伊東さんは「機材や楽器は、ここで使ってほしいと頂いた物が多い。周囲に支えられて店が成り立っている」と感謝する。

 今回のライブは、伊東さんが委員長を務める「ジャズのまち玖珠実行委員会」が主催する。有名アーティストの楽曲を多数手がける音楽プロデューサー兼ピアニスト安部潤さん(55)=川崎市=をメインに迎える。母親が町出身という縁もあり、初出演が決まった。ベースで共演する町職員で実行委事務局長の原健太郎さん(47)は「一流の技術が堪能できる。復活したピアノの音が楽しみ」と期待する。

 出演者と観客の距離が近いアットホームな雰囲気は双方に好評。伊東さんは「都会でしか実現しないような豪華な顔触れやレベルの高い演奏を、地方でも楽しめる珍しい環境」と自負している。

 ほぼ全てのライブでステージに立つ原さんも「地域の人たちに音楽を楽しんでもらう機会をつくってきた。これからも細く、長く続けたい」と力を込める。

 当日は午後6時半開場でライブは7時から。チケットは3千円、別にワンドリンクの注文が必要。問い合わせは赤とんぼ(090.8224.6377)。

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