どうも!クーピーチャンネルです。今回は、トヨタ『タウンエーストラック』ベースのキャンピングカー『OHANA Pro(オハナプロ)』を前後編に分けて徹底レビューします!前編となる今回は、OHANA Proの概要と内外装をご紹介。キャンピングカーの購入を検討している人は、ぜひ最後までチェックしてみてください!
Stage21『OHANA Pro』のスペック!4WDも選べるタウンエースベースのキャンピングカー
Stage21のライトキャブコン『OHANA Pro(オハナプロ)』は、充実した装備が魅力のキャンピングカー。
主な装備は以下の通りです。
- マルチルーム
- DC12Vクーラー
- リチウムバッテリー
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 換気扇
- テレビモニター
- FFヒーター
- バックミラーモニター型ドライブレコーダー
- カーナビ
- フルセグ
- ソーラーパネル
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これらすべてが標準装備で500万円以下は、かなり魅力的です!
ただ、走行性能やクーラーの性能など、気になる点もあるのでしっかりレビューしていきます。
また、OHANA Proは車内に注目してしまいがちですが、足回りが強化されてキャブコンなのに走行性能が抜群なのだそうです。今回は内外装をチェックしたあと、実際に試乗してみます。
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自分が所有しているライトキャブコンは、マツダ『ボンゴ』のOEM車である、日産『バネット』ベースのキャンピングカーです。ライトキャブコンに乗っているオーナー目線で、走りの違いやOHANA Proのメリットデメリットを見ていきます!
空力を考えられた造形が特徴的なキャンピングカー!『OHANA Pro』の外装をチェック
まずは、OHANA Proの外装をチェックしていきます!
フロント
まず、フォルムが格好いいですよね!街で走っていたらつい目で追ってしまいそうです。
OHANA Proのシェルは、1ランク上のカムロードクラスのものを載せているとのこと。
そして、シェルを軽量に作ったことで、一般的には2tくらいあるキャンピングカーを、全体で1,850kgと軽量に仕上げたそうです。軽量化も走行性能に期待できる要因の1つですね。
正面から見ると高さはありますが、バンクは空力を考えた形になっているそうです。
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横から見ると、確かに空気抵抗は少なそうですね!
サイド
ボディの左サイドの真ん中には大きい窓、後ろにはリアの常設ベッドの窓があります。バンクには可愛らしい丸窓も!
大きい窓の上にはLEDのライトが付いています。
入り口に近い位置なので、夜に出入りするときに便利そうですね!
ボディの右サイドにも大きな窓があり、その後ろにマルチルームの小さい窓が設置されています。
大きな窓の下には、外部電源の入力口があります。
その横には、バッテリーやインバーターなど、車内の電気系統の熱を外に逃がすファンが装備されていました。
さらにその下には、FFヒーターの灯油タンクが装備されています。FFヒーターは灯油5Lで約4日間使えるそうです。
灯油タンクの横は空いているので、簡単な収納はできそうですね。
屋根には200Wのソーラーパネルと換気扇が見えます。
リア
リアは一番上に小さい窓が一つありました。
『OHANA Pro』は従来のキャブコンとは一味違う!強化された足回りも魅力的
続いて、OHANA Proの足回りを見ていきましょう。車体の下面に取り付けられている黄色い棒はスタビライザーです。
フロントとリア両方入っていて、スタビライザーのおかげでコーナリング時に車体の傾きが抑えられて安定します。
奥に見えるバネみたいなものは、可変式のショックアブソーバーです。
キャンピングカー用に強化されたショックアブソーバーなので、上下の揺れをかなり軽減してくれます。
そして、ショックアブソーバーは車高調整付きなのでリアの高さが少し上がります。
キャンピングカーは重さでリアが下がり、走行性能がかなり悪くなるのですが、ショックアブソーバーのおかげで走行性能がかなり安定します。
フロントのブレーキパッドも強化され、ブレーキの利きも良いそうです。こちらも実際に試乗して体感してみます。
車体下部の真ん中にはクーラーの室外機も付いていました。
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前後のスタビライザー・リアの車高調付きショックアブソーバー・ブレーキパッドの強化によって、今までのキャブコンでは考えられないぐらい高性能な走りになったそうです。試乗がめっちゃ楽しみです!
キャンピングカー仕様のおしゃれなデザイン!装備が充実した『OHANA Pro』の運転席周り
運転席はシートの素材が変わっています。本来、タウンエースの運転席はビニールシートの生地でまさにトラックという感じですが、生地が変わってちょっとおしゃれになっています。
カーナビやフルセグのテレビ、バックミラーモニター付きドラレコは標準装備です。
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ドラレコの画面はとてもキレイですし、キャンピングカーは後ろが見えないので標準装備は本当にありがたいです!
ハンドルの右下にはサブバッテリーとメインバッテリーの切り替えスイッチがあります。
スイッチを切り換えることで、テレビがサブバッテリーで起動。後部座席のモニターに映せるので、エンジンを切ってから後ろの席でテレビを楽しめます。
ベース車両となっているタウンエースはマイナーチェンジされたモデルで、アクセルが電子スロットルになっています。そのため、社外品のクルーズコントローラーを付けることが可能です。
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高速道路に乗る際に80km/hに設定すれば、アクセルを離しても速度をキープしてくれます。運転が楽になるので、クルーズコントローラーの装着はかなりおすすめです!
広々していて超快適!『OHANA Pro』の気になる内装を詳しく紹介
ここからは、OHANA Proの内装を見ていきます!
広さ
まず、車内がすごく広いという印象です。常設ベッドもあるしマルチルームもあるし、これはもう住めそうですね。
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車内の高さはかなりあって、自分は身長170cmなのですが余裕で立てます!車内の一番高いところは192cm、一番低いところは180cmでした。
エントランス
出入り口のドアには、靴2足を横向きに入れられます。
ドアの横の下駄箱には3足入るので便利そうです。
ドアの上には、車内の照明関係のスイッチがありました。
ボディー断熱
気になるボディーの断熱ですが、木の壁の中に断熱材が入っています。
外は軽量のアルミパネル、バンクなどの曲がった造形のところにはFRP(繊維強化プラスチック)が入っています。
断熱材はアルミパネルとFRPのシェル全体に入っているそうです。
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まだ少ししか車内で過ごしていないですが、外の音は気になりません。断熱性も高そうですね。
ソファー
ソファーはL字になっていて、壁際のソファーには2点式のシートベルトが3つあるので走行中でも3名座れます。
ただ、チャイルドシートは付けられないそうです。
入り口を入って右側にもソファーがあるので、停車後は5人ぐらいでテーブルを囲めそうです。
運転席の真後ろのソファーは跳ね上げ式なので、運転席から後部座席へのウォークスルーもできそうですね。
また、テーブルは付属のハンドルを使って高さを変えられます。
ギャレー
ソファーの向かい側にはシンクが設置されています。
標準装備の冷蔵庫は容量50Lです。
電子レンジは、シンクの上の使いやすそうな位置に付いていて、使いやすそうなレイアウト。
清水タンクと汚水タンクはリアベッドの下に収納されています。
今回撮影しているのはプロトタイプですが、販売モデルは外からタンクの出し入れができるようになるそうです。
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料理スペースはあまり広くないので、DIYしてテーブルとか欲しいですね。
窓
一番大きい窓はソファーの後ろにあります。
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高さがあって、車内から座って外の景色を見られるのはポイント高いですね!
窓はこのほかにもギャレーの上、リアの常設ベッドの上段に1つ、下段の横に小さい窓1つ、そしてバンクベッドの左右に丸窓があります。
網戸とシェードはワンタッチで切り替え可能です。
換気扇
天井の換気扇は、つまみを回して開け、スイッチで強さを調整します。
屋根が付いているので、ある程度の雨なら問題なく使用できそうです。
クーラー
12Vの小型クーラーも標準装備です。
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以前、同じクーラーが付いたタウンエースのバンコン『ルクシオプロ』で車中泊しましたが、そのときは室外機の音が少し気になりました。OHANA Proはキャブコンで遮音性が高そうなので、音が気にならないかもしれません。
小型クーラーの消費電力は少なくないですが、天井にソーラーパネルが付いていて相殺されるので、実際の消費電力はかなり抑えられると思います。
電気関係
ソファーの下には電気関係が収納されています。
標準装備のリチウムバッテリーの容量は100Ahです。このリチウムバッテリーは「ヒート機能」が付いているのがすごいポイントです。
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リン酸鉄リチウムバッテリーは氷点下になると充電できないのですが、ヒート機能があれば問題なく充電できます!
ソファー下はスペースに余裕があるので、300Whぐらいまではオプションで拡張できるそうです。
外部充電は40A、走行充電も40A、12V換算で480W入力される計算です。走行充電器はソーラーパネルと同時入力できるので、晴れている日に走行充電をすればかなり早くバッテリーが回復すると思われます。
隣にはRenogyの2000Wのインバーターが設置されていて、これでACコンセントが使えます。
こちらはオプションになっていて、通常は1,500Wのインバーターが入っているそうです。
マルチルーム
マルチルームは高さが175cm、横幅が62cm、奥行きが79cmあります。
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ラップポンなどのトイレも十分に置けそうな広さです。入ってみた感じ、そんなに窮屈さはありませんでした!
天井にはライト、奥には窓は付いています。
トイレとして使わなくても、横にハンガーをかければクローゼットとしても使えそうですね。
収納
OHANA Proは収納も充実。まず、ソファーの上にいろいろ置けそうな収納が3箇所あります。
少し狭いですが、入り口の上にも収納があります。
天井の間接照明の上は棚のようになっているので、ちょっとした物は置けそうです。
リアのベッドの下も、広めの収納スペースになっています。
ソファー下収納は、運転席の後ろと入り口側の両方に設置されています。
また、ギャレー周りも収納できるようになっていました。
タウンエースベースのキャンピングカー『OHANA Pro』は内装が充実!強化された足回りもポイント
トヨタのタウンエーストラックをベースにしたキャンピングカーであるOHANA Proは、充実の標準装備が魅力です。
また、内装だけでなく足回りも充実。今までのキャブコンにはない走りになっているそうなので、気になりますね。
後編では、前編では伝えきれなかった内装の魅力や街中での走行性能、メリットデメリットなどをお伝えしますので、ぜひあわせてチェックしてみてください!