どうも!クーピーチャンネルです。今回は、トヨタ『タウンエーストラック』ベースのキャンピングカー『OHANA Pro(オハナプロ)』を前後編に分けて徹底レビューします!後編では、前編では伝えきれなかったベッド周りや走行性能、OHANA Proのメリット・デメリットをご紹介。キャンピングカーの購入を検討している人は、前編とあわせてチェックしてみてください!
タウンエースベースのキャンピングカー『OHANA Pro』は内装が充実!ベッド周りをレビュー
OHANA Proは、広々とした車内と充実の装備が魅力です。まずは、前編では伝えきれなかったベッド周りから紹介していきます。
OHANA Proのベッドは、リアの常設二段ベッド・ソファーベッド・運転席上のバンクベッドの3ヶ所です。
[ 画像が省略されました ]
まずはバンクベッドを展開してみましょう!ベッド展開は、ベッドの床を手前に引きクッションを広げるだけなのでとても簡単です。
バンクベッドは奥行きが190cm、横幅が180cmとかなり広く、1人60cmと仮定したら3人眠れます。
また、バンクベッドから天井までは比較的距離があるので、そこまで圧迫感はありません。バンクベッドの奥は天井が低いですが、足側にすれば問題ないと思います。
キャンピングカーによってはバンクベッドが狭くて使いにくいこともありますが、OHANA Proのバンクベッドは実用性が高いと感じました!
リアの常設二段ベッドも見ていきましょう。広さは上段が縦185cm、横幅が65cm。下段が縦185cm、横幅が70cmです。
下段は横幅70cmあるので、寝てみると余裕を感じます。天井にLEDライトが付いていて、ここで読書もできそうです。
[ 画像が省略されました ]
二段ベッドは上段が跳ね上げ式になっているのも注目ポイント。大きめの荷物を収納することもできそうですね!
続いてはソファーベッドです。テーブルに収納されているレバーを回してテーブルを下げ、上にソファーを置けば設営完了。
[ 画像が省略されました ]
ベッド展開は36秒でできました!
ソファーベッドのサイズは長さ160cm、横幅100cmなので小柄な人しか眠れません。ただ、斜めに寝れば160cm以上の人でも眠れそうです。
斜めに寝る場合、DIYで足元にソファーを増設すればメインベッドとして使えそうですよ。
一般道での乗り心地はバッチリ!タウンエースベースのキャンピングカー『OHANA Pro』の走行性能
ここからは、街中を走ってOHANA Proの走行性能をレビューしていきます。
走行性能は非常に高く、キャブコンとは思えない乗り心地です!
アクセル&ブレーキは好感触!
走り始めて最初に感じたのは、アクセルがすごく軽いこと。ベースのタウンエースが1,500ccのノンターボで、後ろのシェルはカムロード用なので心配していましたが、問題なくスイスイ走ってくれます。
[ 画像が省略されました ]
街乗りで速度が30〜40km/hなら、信号で停まったあとの発進で前の車に問題なく付いていけます!
キャブコンはブレーキを踏んだときの制動距離が長いですが、OHANA Proはブレーキの利きも良好でした!
サイドミラーは見えづらいが視認性はまずまず
フロントの視界は良好で、バックミラーモニターが付いているので後ろもよく見えます。
ただ、シェルが飛び出しているのでサイドミラーはやや見えづらいです。特に左側は死角があるので注意が必要ですね。
[ 画像が省略されました ]
サイドが見えづらいのは、キャブコンの宿命でもあります…!
細い道では、トラックとすれ違うときは端に寄らないと当たりそうな感じがしました。OHANA Proは横幅が2mあるので、狭い道を走るときは注意しないといけませんね。
乗り心地は安定感バッチリ!
リアのショックアブソーバーが効いている影響なのか、乗り心地は全然問題ありません。剛性を感じつつも、路面からのショックをいなしてくれています。
30km/hで右への軽いコーナーを走りましたが、ロールはしませんでした。かなり急なコーナーも走りましたが、安定感がありましたね。
[ 画像が省略されました ]
前後にスタビライザー、リアにショックアブソーバーが入ればこんなに安定するのですね…!
充実装備なのに低価格!タウンエースベースのキャンピングカー『OHANA Pro』のメリット5つ
ここからは、一日触ってみて感じたOHANA Proのメリットをお伝えします。電源装備や走行性能など、おすすめポイントたっぷりです!
メリット【1】充実装備のキャブコンなのに低価格!
常設ベッド・クーラー・マルチルーム付きのキャブコンでこの低価格はなかなかありません。
[ 画像が省略されました ]
低価格はOHANA Pro最大のメリット!今後、OHANA Proのようなキャンピングカーが増えてくれたら嬉しいですね。
メリット【2】テーブルの作りが◎
テーブルの使い勝手がとても良かったです。高さ調節が無段階でできるのも魅力ですね。
また、多くのキャンピングカーではベッド展開をする際、テーブルを外して別の場所に置く必要があります。OHANA Proではその必要がなく、テーブルがベッドの土台になるので、よく考えられているなと思いました。
メリット【3】100Ahのリチウムバッテリーが標準装備
標準で100Ahのリチウムバッテリーが付いているのは本当にすごいです。搭載されているリチウムバッテリーは、防塵・防水仕様で安全性が高いのが特徴。
リチウムバッテリーには氷点下で充電できないという大きな弱点がありますが、OHANA Proのバッテリーはヒーター内蔵なので氷点下でも充電可能です。
また、バッテリーの残量は入り口に設置されたメーターだけでなく、スマホでも確認ができます。
[ 画像が省略されました ]
スマホでは残量だけでなく、室内の温度や現在の電圧、電流がいくら流れているか、さらには放電中か充電中かなどもわかるのでとても便利です!
メリット【4】バッテリーは換気システム付きで安全性が高い
バッテリーに換気システムを取り付けてくれたのは、個人的にはかなりのメリットです。
充電システムはしっかり制御されているものの、換気システムがあれば温度が下がりますし、安全性を最優先して作られているのだなと感じました。
メリット【5】走行性能が良好!
街中で少し乗っただけですが、走行性能がとても良かったです。キャブコンなのに、バンコンと変わらないぐらいの走行性能でワクワクしました!
[ 画像が省略されました ]
キャブコンの最大のデメリットは走行性能なので、OHANA Proはかなり完成度の高いキャンピングカーだと感じます!
今回レビューしたプロトタイプには、前後のスタビライザー・ショックアブソーバー・強化ブレーキパッドが搭載されています。全部で40万ぐらいとのことなので、絶対に装備したほうが良いですね。
タウンエースベースのキャンピングカーは、自分が普段乗っているボンゴベースに比べるとパワーは少し劣りますが、足回りなどのパーツは充実しています。高速道路での横風にも強いそうなので、長距離運転も楽そうです!
納得してからの購入がおすすめ!タウンエースベースのキャンピングカー『OHANA Pro』のデメリット
続いては、OHANA Proのデメリットを解説。低価格を実現するための企業努力も含まれますが、事前に理解した上で購入するのがおすすめなので正直にレビューします!
デメリット【1】シェルに走行中のクーラーがない
シェルには走行中のクーラーがないので、後ろに乗る人はかなり暑いと思います。フロントのダッシュボードには4つ冷風口がありますが、後ろには届きません。
DC12Vのクーラーを点ければ冷えるものの、走行充電だけでは電力を賄えないと思います。また、走行充電しながら大量に電気を消費すると、バッテリーを酷使してリチウムの寿命が短くなる恐れもあるでしょう。
[ 画像が省略されました ]
走行中にクーラーを使用したときのバッテリーの寿命は、実際に使ってみながら一年単位で検証が必要になってきますね。
デメリット【2】後部座席にチャイルドシートは付けられない
後部座席は横向きシートで、走行中は2点式のシートベルトを装着します。そのため、チャイルドシートは付けられません。
[ 画像が省略されました ]
助手席にはチャイルドシートを付けられますが、エアバッグがあるので危険が伴います。キャンピングカーを持っていなかったら買いたいと思いましたが、2歳の子どもがいるので家族では乗れないですね…。
家族構成や子どもの年齢によってはクリアできるデメリットだと思います。なお、前向きレイアウトの発売予定はないそうです。
デメリット【3】バンクベッドの上り下りがやや大変
バンクベッドに上る際、ハシゴがないのでテーブルに足を乗せて上ります。ただ、テーブルの脚は中央の1本だけなので、端に体重をかけると不安定になり危険です。
また、下りるときは足元が見えにくい点が気になりました。ピンポイントでテーブルの中央などに足を置かないといけないので、けっこう気を使います。
[ 画像が省略されました ]
購入を検討する人は、展示車などで一度体験するのがおすすめです!
デメリット【4】停められないコインパーキングあり
コインパーキングは長さ5m以内、横幅が2m以内と決められている場所が多いです。OHANA Proは、長さは5m以内ですが横幅が2m9cmとわずかにオーバーしています。
ただし、スーパーなど二重線がある駐車場であれば問題ない可能性も。実際に車中泊に行った際に、スーパーに停めてみて試してみます。
低価格を実現するために仕方ない面もあえてご紹介!
残りの内容はデメリットというより、OHANA Proの低価格を実現するための企業努力と言えるもの。その内容は以下の5つです。
車外の収納がない
リアの両サイドにある扉を開けても収納はありません。低価格とできるだけ早い納期を実現するために、車外の収納を省いたそうです。扉の中はスペースが空いているので、DIYが得意な方は自分で作るのもアリかなと感じました。
家具の建て付けが気になる
家具と壁の間に隙間があるなど、いくつか気になる箇所があります。1,000万円クラスのキャンピングカーであれば建付けが気になるケースはほぼありませんが、OHANA Proは低価格なので、ある程度許容して購入したほうが良いと思います。
走行中の騒音が気になる
運転中は、フロントと後部座席のつなぎ目付近の騒音が気になります。窓が開いているのかと思うぐらいの騒音でした。吸音材などを入れたら改善されるかもしれません。
標準装備のインバーターが疑似正弦波
インバーターから出力される電気の波形には正弦波と疑似正弦波があり、OHANA Proに標準装備されているのは疑似正弦波です。疑似正弦波の場合、一部の家電が使えないケースもあるので注意しましょう。約4万円のオプションで純正弦波のインバーターに変更可能です。
FFヒーターの燃料が灯油
OHANA ProのFFヒーターは灯油仕様。そのため、給油の際にはガソリンを入れたあとに別途灯油を入れないといけません。ガソリン仕様のFFヒーターであればこの手間がないので、人によっては手間に感じるかもしれません。
[ 画像が省略されました ]
OHANA Proは低価格を実現させるためのしわ寄せがいくつかみられます。繰り返しになりますが、企業努力と言える部分もあるものの、理解してから購入するほうが良いので、あえて伝えさせてもらいました!
タウンエースベースの低価格キャンピングカー『OHANA Pro』で愛車選びの選択肢が広がる!
今回は、Stage21のキャンピングカー『OHANA Pro』をご紹介しました。
充実の内装や高い走行性能にも関わらず、非常に低価格なのがOHANA Proの魅力。第1回目の30台限定販売が一瞬で完売となったのも納得です。
OHANA Proの最新情報はStage21のホームページやYouTubeチャンネルで確認できるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
それでは、最後までご覧いただきありがとうございました!