昨季王者の浦和が埼スタで6発快勝!ハノイを圧倒しGS初勝利【ACL2023-24】

浦和レッズは4日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023-24のグループJ第2節で埼玉スタジアム2○○2にハノイFC(ベトナム)を迎え,6-0で勝利を収めた。

ディフェンディングチャンピオンとしてACL連覇を目指す浦和は、初戦のアウェイでの武漢三鎮(中国)戦をドローで終えた。勝利必須の今節ホーム戦では直近の明治安田生命J1リーグ第29節横浜FC戦からは[4-2-3-1]の前線の3枚を入れ替え、ブライアン・リンセンらに代わってホセ・カンテらが起用された。

一方、初戦の浦項スティーラーズ(韓国)戦を落としたハノイは[3-4-3]を採用。必要以上にタイトなアプローチはなく、互いに様子を見合うような序盤戦となったが、試合を動かしたのは最初の決定機を生かした浦和だった。

酒井のクロスから左CKを獲得すると、岩尾のキックにファーでホセ・カンテが合わせる。ライン上でミラン・イェトロビッチがクリアするも、至近距離の味方に当たってボールはゴールに吸い込まれた。

直後には関根の折り返しからホセ・カンテがバックヒールで狙うなど好機を作る浦和は16分、相手ボックス内で髙橋がダミアン・ル・タレックからボールを奪い返した直後に転倒。主審は当初シミュレーションと判断して髙橋にイエローカード提示したが、VARからの進言があり、オンフィールドレビューの結果、ル・タレックのトリッピングが確認され、浦和にPKが与えられた。

これをショルツがきっちり沈めてリードを広げると、浦和は無理をすることなくセットアップ。カウンターをチラつかせつつ、奪っては最終ラインやボランチを中心にボールを握る時間を増やし、したたかにゲームを進めていく。

追加点が生まれたのは37分。左サイドから関根が中へ切れ込みつつ、ボックス手前の小泉へパス。小泉はノールックで右ポケットへつなぐと、受けた髙橋はキックフェインからのタイミングをずらした左足のフィニッシュを左隅へ流し込んだ。

点差を広げた浦和だが、直後にはピンチを迎える。イェトロビッチのクロスからジョエル・タグーのヘディングシュートを浴び、43分にも左クロスからタグーがボレー。だが、いずれもGK西川が見事なショットストップを見せ、3-0で折り返した。

スコルジャ監督はハーフタイムには岩尾を下げて柴戸を投入。前半とは打って変わって前線からの守備強度を高めると、58分には敵陣でのボール奪取からショートカウンターに転じ、安居のミドルのこぼれ球をホセ・カンテが流し込む。

これはオフサイドの判定となったが、65分に追加点を奪取。途中投入された早川の左CKから関根が珍しいヘディングシュートでネットを揺らす。5分後にはカウンターから関根が倒されて再びのPKを獲得すると、ホセ・カンテがストップされながらも、こぼれ球を蹴り込んで5点差とした。

以降も主導権を握る浦和はエカニット・パンヤがデビューを果たすと、ゴールも決める。85分、ボールを奪ったことで足の止まったハノイから大畑が素早い切り替えで奪い返し、自ら強烈なフィニッシュ。GKがいボールをパンヤが詰めた。

その後はファム・トゥアン・ハイのミドルがクロスバーを叩くシーンこそあったものの、総じて危なげない戦いを披露。大量点+無失点の快勝劇を演じた。

浦和レッズ 6-0 ハノイFC
【浦和】
ホセ・カンテ(前9、後25)
アレクサンダー・ショルツ(前19[PK])
髙橋利樹(前37)
関根貴大(後20)
エカニット・パンヤ(後40)

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