千葉県による行政代執行 君津市の開発許可地の盛り土を移動

千葉県による行政代執行 君津市の開発許可地の盛り土を移動

 千葉県君津市の開発許可地に積み上げられた盛り土について、千葉県は10月6日行政代執行を行い、盛り土を移動する工事を始めました。

県の担当者
「盛り土の一部を場内移動する等の是正工事を実施することをここに宣言します」

 君津市豊田旧野中で行われた行政代執行には、県の職員ら約20人が参加し、盛り土にかけられたブルーシートをはがす作業が始められました。

 県によりますと、盛り土は宗教法人の成田山上総寺が、開発許可の計画にないにもかかわらず造成したもので、県が2021年、県内を対象に行った危険な盛り土の総点検で発覚したものです。

 盛り土の高さは13メートルに及び、傾斜も42度と急こう配で、災害時などに土砂が崩れると、50メートルほど先にある民家に被害が及ぶ恐れがありました。

 県は、これまで上総寺に指導などを繰り返していましたが、従わなかったため、行政代執行に踏み切りました。

 県は、2024年1月下旬までに、この場所から西に200メートルほど離れた平地に盛り土を移動させたいとしています。

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