ベッカム氏が古巣マンUの売却支持「クラブをあるべき姿に」 適切な時期についても言及

写真:古巣マンUの現状を憂いているベッカム氏 ©Getty Images

元イングランド代表MFで、現在はインテル・マイアミの共同オーナーを務めているデビッド・ベッカム氏が、古巣であるマンチェスター・ユナイテッドのオーナーであるグレイザー一族について言及した。

現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで伝統の背番号「7」をつけ、数多くのファンに愛されたベッカム氏は、現役を退いて10年が経った今も古巣に想いを馳せている模様だ。イギリス紙『メトロ』によると、ベッカム氏は現在のマンチェスター・ユナイテッドには“安定”が必要だと考えており、そのためにもグレイザー一族がクラブを売却するべきだと考えているという。

当初、グレイザー一族は約19年間におよぶ統治に終止符を打つという明確な意図として、昨年11月にクラブを売りに出していた。しかし、有力候補と目されていたカタール人富豪のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏や、イギリスの億万長者であるジム・ラトクリフ氏らによる買収は実現せず。『メトロ』は「グレイザー一族は新たなオファーを受け入れる前に、市場が回復するのを待つつもりだ」と伝えている。

しかし、ベッカム氏はクラブに安定を取り戻すためには、今こそがクラブの売却を行う適切な時期だと信じている模様だ。

「私は幼い頃からマンチェスター・ユナイテッドで育ったから、同じ監督(アレックス・ファーガソン氏)、そして同じオーナーのもとでクラブがとても安定していたことを知っている」

「マンチェスター・ユナイテッドは、これからもマンチェスター・ユナイテッドだ。彼らは常に世界最大のクラブの一つだが、現時点では安定を手にしていない。ファン、選手、コーチングスタッフ、そして監督のためにも、その問題に立ち返る必要がある。私は、クラブをあるべき姿に戻せるオーナーシップを見たいんだ」

ベッカム氏は「歴代オーナーが悪い仕事をしたと言っているわけではない」と配慮を見せつつも「今こそ、他の誰かがオーナーを引き継ぐのにふさわしい時期だ」と、繰り返し早期のクラブ売却を支持した。

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