秋の行楽シーズン 登山客へ山岳遭難防止で広報活動

年間を通じて登山者が最も多くなる秋の行楽シーズンに合わせて警察と消防などが10月13日、山岳遭難を防止するため那須町で広報活動と遭難者の救助訓練を行いました。

那須町の那須ロープウェイ山麓駅などで13日、山岳遭難を防止するための広報活動が行われ警察や消防、それに栃木県から山岳を専門とする隊員などおよそ30人が参加しました。

那須町の朝日岳では先週、登山客の男女4人が低体温症で亡くなる遭難事故がありました。隊員らは、この日登山の注意点を記したチラシを配り登山計画書の提出のほか、雨具や非常食といった装備品など事前準備の徹底を呼び掛けました。

このあと隊員らは遭難者の救助訓練を行うため茶臼岳の山頂に向かいましたが消防隊員のもとに無線で救助要請が入りました。訓練は、すぐさま救助活動に変わり隊員らは現場へ急行しました。連絡からおよそ1時間。登山で訪れていた80代の男性が牛ヶ首近くで転倒し目の上を切るケガをしたとのことでしたが、自力で下山できたため地元の病院へそのまま搬送されたということです。

隊員らはこのあと救助が必要な人を搬送するための道具の取り扱いについて理解を深めるため搬送の模擬訓練を行いました。

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