マニーがスマートファクトリー建設へ

 宇都宮市に本社を置く、医療機器製造販売のマニーは10月13日、創業の地、栃木県高根沢町に全ての工程を自動化した工場、スマートファクトリーを建設すると発表しました。

 マニーは13日、栃木県庁で会見を開き、最先端デジタル技術で管理する先進的な生産工場、スマートファクトリーを、2020年に取得した、高根沢町花岡のキリンビールの工場跡地に建設すると、発表しました。

 マニーは白内障など眼の手術で使うナイフや、手術用の縫合針などの製品開発と製造を行い、販売地域は世界120カ国以上にわたります。

 現在、生産量の9割がベトナム工場に集中していることから、新しい工場の建設により、生産中止などのリスクの分散や労力を減らす省人化などを図ります。そして、創業の地である高根沢町で新しい工場を建設することで、国内で次世代の生産方式を確立し、グローバルな生産体制の構築を目指します。

 新しい工場は、建物がおよそ1万6300平方メートルの鉄筋平屋建てで、広い屋根を活用した太陽光発電により、地元の企業と電力で連携するなどの特徴があります。10月中に着工し、2025年に完成する予定です。

 マニーでは、この工場を国内の量産化技術を、海外工場に展開する「パイロット工場」と位置づけています。工場では歯の治療の根幹治療に使う、ニッケルチタンファイル「JIZAI」や、眼の治療に使う小さなピンセット「硝子体鑷子」などを製造するということです。

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