北上の岩崎鬼剣舞が韓国へ 22日「日韓交流おまつり」に初出演

日韓交流おまつりに向けて練習を重ねる岩崎鬼剣舞のメンバー

 ユネスコ無形文化遺産に「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして登録された北上市の岩崎鬼剣舞(和田勇市庭元)は、22日に韓国ソウルで開かれる日韓交流おまつり(実行委主催)に初出演する。韓国最大規模の草の根交流イベントのハイライトとして、昨年11月に同時登録された同国の伝統仮面舞踊劇「鳳山(ボンサン)タルチュム」と共演。4年ぶりの海外公演に「鬼剣舞本流の誇りを持って演じたい」と伝統継承の意義を発信する。

 暗闇に包まれた田園におはやしの音色と勇壮なかけ声が響く。同市和賀町岩崎の公民館で18日夜に開かれた出発前の練習。本番で披露する「一番庭」「カニむくり」「刀剣舞の狂い」の3演目を確認した。

 踊りのリーダーとして参加する同市鬼柳町の会社員斉藤和人さん(30)は「日本の伝統芸能として選んでもらい光栄だ。自分の最大限を見せて、一生をかけて突き詰めていく踊りの精神を伝えたい」と意気込む。

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