あらぬ違法賭博関与報じられたエル・シャーラウィ、決勝点決めたモンツァ戦後に感極まる…「フットボールをリスペクトしている」

決勝点決めたモンツァ戦後に感極まったエル・シャーラウィ[写真:Getty Images]

モンツァ戦で値千金の決勝点を挙げたローマのイタリア代表FWステファン・エル・シャーラウィが、試合後に感極まった。

ローマは22日に行われたセリエA第9節のモンツァ戦を1-0で勝利した。次節にインテルとのビッグマッチを控えるなか、ホームで是が非でも勝利がほしいジャッロロッシだが、曲者相手に苦戦。相手は前半に退場者を出したものの、数的不利を感じさせぬパフォーマンスでローマ攻撃陣の前に立ちはだかった。

それでも、後半半ばに途中投入されたエル・シャーラウィが土壇場の90分に決めた劇的ゴールによって見事に3連勝を達成した。

ゴール直後にはクルヴァ・スッドに向かい、チームメイトにもみくちゃにされながら喜びを露わにしていたイタリア代表FWだが、試合後には感極まって涙を流し、周囲から慰められる様子が中継映像に映されていた。

同試合後、エル・シャーラウィはイタリア『スカイ』のインタビューで、その涙の理由について説明。

自身や代理人、クラブが全面的に否定したものの、“パパラッチの王様”と称されるゴシップコラムニストのファブリツィオ・コロナ氏による違法賭博に関与したとの、あらぬ報道によって心に傷を抱えたことを明かした。

「こんな状況を経験しているのに、どうしてフットボールを軽視するなんて考えられるか? クルヴァ・スッドの下でゴールを決めて祝い、ファンと一緒に喜ぶのは最高の感情の一つだ。いつもプレーし、楽しむことだけを考えてきた。これは一時のはけ口に過ぎないものだけど、ゴールと勝利には満足しているよ」

「僕はマスコミから賭博スキャンダルに関与していると非難されてきた…。それは僕を傷つけた、全くの捏造だからだ」

「僕はこのスポーツが大好きで、フットボールをリスペクトしている。僕はそういったことに関わったことは決してない。僕は潔白なんだ」

自身の潔白を改めて主張した30歳FWは、さらに徐々に復調するローマについても言及。

「勝利はとても重要だった。僕らは継続性を持ってプレーしているけど、昨年はそれが欠けていた。4勝目を挙げたことで次の試合に向けて自信が持てるようになったよ」

先日のインターナショナルマッチウィークではイタリア代表として久々のプレーを楽しんだ一方、違法賭博関与の可能性を報じられて一気に奈落の底に突き落とされたファラオーネだが、自身をサポートするクラブに報いる決定的な仕事を果たす、見事なモンツァ戦での活躍となった。

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