須賀学園の学園長・須賀淳さん逝去「栃木県内の私学の振興に尽力」

 宇都宮短期大学附属高校などを運営する須賀学園の学園長で、前の理事長の須賀淳さんが老衰のため、21日に自宅で亡くなりました。99歳でした。

 須賀淳さんは、宇都宮市生まれで、学園の創設者の須賀栄子さんを祖母に持ち、東京大学を卒業後、1949年に文部省、現在の文部科学省に入省。

 その後、文化財課長や教科書課長、そして初等教育課長を歴任し、義務教育の教科書無償化と教科書広域採択制度の導入などに携わりました。

 1968年に須賀学園に戻り、1974年から宇都宮短期大学附属高校の校長を1982年から学園の理事長を務めました。

 生徒1人1人の個性を尊重し、育て伸ばす「全人教育」を掲げ、特進コースや中高一貫教育の設置などを通して、県内の私学の振興に尽力しました。

 その功績が認められ勲章や褒章を受章したほか、数多くの表彰を受けました。

 通夜祭は、24日午後5時から午後7時、宇都宮市鶴田町にあるさがみ典礼宇都宮御苑で行われます。

 葬場祭は、近親者のみで執り行うということです。

© 株式会社とちぎテレビ