韓国で審判6人が今季割り当て停止の大事件、交代選手を間違えたまま4分半プレー…主審と第4審は来季から降格

Kリーグ1で交代選手を勘違いしピッチに居た状態で試合が続けられた[写真:Getty Images]

韓国サッカー界で審判団に関する大きな問題が発生した。

韓国サッカー協会(JFA)は10月31日、審判委員会が審判評価小委員会を開き、審判員6名に対して今シーズン残りの試合の割り当て停止を決定した。

処分に至った問題は、10月28日に行われた全州ワールドカップ競技場で開催されたKリーグ1第35節の全北現代モータースvs
浦項スティーラースの一戦で発生した。

この試合では前半22分ごろ、浦項のキム・ヨンファンが負傷。ピッチ外でメディカルスタッフの治療を受けていた。

その際、浦項はキム・インソンに代えて、シン・クァンフンを投入する要請を出したが、審判団は負傷したキム・ヨンファンと交代すると判断。キム・インソンがピッチの中にいる状態で、シン・クァンフンをピッチに入れてしまった。

この間違いにより約4分半の間、交代が行われない状態で試合が進んでいたとのこと。その後に間違いを認識し、キム・インソンがピッチを出ることになった。

試合を担当した主審、副審の2人、第4審、VAR、AVARの6名に対し、KFAは今シーズンのKリーグ、FAカップ、その他の試合を担当させないこととした。

また、今回の事案に対し、責任の多い主審と第4審に関しては、来シーズンのKリーグ1、Kリーグ2の審判登録に関して一段階降格させることも決定した。

KFAのイ・ジョンミン審判委員長は今回の件についてコメント。容認できないと語っている。

「選手の負傷及び治療、そして選手の交代によるピッチの出入りは審判員がその手続きを徹底的に管理、監督しなければならない」

「負傷者の移送、ピッチ周りでの治療および選手の交代が同時に起こった状況で発生した審判の錯覚は人的なミスと言えるが、韓国サッカーの最高レベルであるKリーグ1ではこれは容認し難い」

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