プレミアリーグが移籍に関する新ルールを適用? 同オーナー所有のクラブ間でのレンタル移籍を禁止か

写真:新ルールが適用された場合、ネベスはニューカッスルへのレンタル移籍はできなくなる

ニューカッスルはサウジ・プロフェッショナルリーグのアル・ヒラルに所属するMFルベン・ネヴェスを、1月の移籍マーケットで獲得を狙っていると噂されるが、その道は閉ざされる可能性があるという。

イギリス『デイリーメール』電子版によると、11月21日にプレミアリーグは同じオーナーを持つクラブ間のレンタル移籍を一時的に規制するか否かを決める緊急投票を行うという。この緊急提案を可決するためには、プレミアリーグの全20クラブの内、14クラブ以上の賛成が必要とされる。

プレミアリーグは可決された場合、来年1月の移籍マーケットから適応させる可能性があり、一時的ではなく永続的なルールとしても検討されているという。完全移籍はすでにプレミアリーグの「関連当事者取引」のチェック対象となっているため、このルールは適用されないという。

新ルールが導入されると、ニューカッスルはアル・ナスル、アル・イテハド、アル・ヒラル、アル・アハリに所属する選手のレンタルでの獲得が不可能となる。ニューカッスルのオーナーはサウジアラビアの政府系ファンドである公的投資基金(PIF)で、PIFは今年の6月に上記のサウジアラビアの強豪4チームを買収しているからだ。

ニューカッスルだけでなく以下のクラブも影響を受ける可能性があるという。アーセナル、アストンヴィラ、ブライトン、ボーンマス、チェルシー、クリスタルパレス、マンチェスター・シティ、ノッティンガム・フォレスト、シェフィールド・ユナイテッド、ウェストハムのオーナーは海外にもクラブチームを持っている。また、マンチェスター・ユナイテッドの次期共同オーナーと噂されるジム・ラトクリフ氏は、フランスのニースを所有している。

ブライトンのオーナー、トニー・ブルーム氏はベルギーのウニオン・サン=ジロワーズを所有している。有望な若手選手をレンタル移籍させ、ベルギーで試合経験を積ませている。現ブライトンの三笘薫やシモン・アディングラがいい例だが、このような武者修行ができなくなる可能性がある。

もしもこのルールが適用されれば、シティフットボールグループを持つマンチェスター・シティやブライトンなどは移籍戦略だけではなく、クラブの経営方針自体を再考しなければならない可能性がありそうだ。

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