カペッロ氏が守備的なユヴェントスを率いるアッレグリを擁護「マンチェスター・シティも深く引いて守るときがある」

写真:6試合連続で完封中のユヴェントスを率いるアッレグリ監督 ©Getty Images

ユヴェントスはセリエA第11節のフィオレンティーナとの一戦で、わずか3本の枠内シュートで1ゴールを決め、ボール支配率は30%ながら勝利を収めた。6試合連続で無失点を継続し、4連勝と好調を維持しているが、マッシミリアーノ・アッレグリ監督の守備的なスタイルは批判を浴びることもあった。

かつてミランやローマ、ユヴェントスの監督を務めたファビオ・カペッロ氏は、アッレグリ監督の守備的な戦術を擁護している。イタリア『La Gazzetta dello Sport』電子版が伝えている。

「ユヴェントスはフィオレンティーナとの一戦で、堅実さ、団結力、そしてお互いを助けようとする意欲を示した。守備のパフォーマンスは素晴らしく、選手の資質を最大限に生かしていた。ダニエレ・ルガーニとフェデリコ・ガッティは柔軟性は高くはないが、ペナルティーエリア内の守備でベストを尽くした。実際にグレイソン・ブレーメルと同様に、すべての空中戦に勝利したように見える」

「マンチェスター・シティは多くの選手で攻撃することを好むが、必要なときは深く引いて守る。昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝のインテル戦で、彼らは25分間低い位置で守備をした」

「アッレグリは守備的であると批判されているが、サッカー界に存在するスタイルは一つではない。私が監督をしていた時、それぞれのチームにそれぞれのDNAがあるため、選手の特徴や所属するチーム応じてスタイルを変えていた。どの監督も90分間攻撃したいと思うが、対戦相手とチームの特徴を考慮する必要がある」

ユヴェントスとインテルはともにリーグ最少失点(6失点)を記録しており、堅守を誇るチームだ。カペッロ氏は「失点しないことは強みとなり、それがチームの基盤となる」と語り、両チームの違いについて以下のように続けた。

「インテルとユヴェントスの違いは、インテルの方が選手のクオリティーが高く、より多くのゴールを決めることができる。彼らはレベルが違う」

「ハカン・チャルハノールやフェデリコ・ディマルコは望むところにボールを供給することができる。ヘンリフ・ムヒタリアン、ニコロ・バレッラ、ダヴィデ・フラッテージも同じようなプレーができる。対して、ユヴェントスの中盤は普通の選手しかおらず、カウンターに頼らざるを得ない。ミラレム・ピャニッチ、ポール・ポグバ、パウロ・ディバラはおらず、ユヴェントスには創造性が欠けている」

インターナショナルマッチウィーク明けの11月26日に、ユヴェントスはホームのアリアンツ・スタジアムでインテル戦を控えている。

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