最終節の悲劇…後半AT弾で敗れJ1の道を絶たれた甲府が声明、ACLへ意気込み「ロマンを探求しての戦いは続く」

ACLを戦う中、最終節でJ1昇格の夢が絶たれた甲府[写真:©超ワールドサッカー]

ヴァンフォーレ甲府は13日、2023シーズンの明治安田生命J2リーグを終えてメッセージを発表した。

今シーズンの甲府は、2022シーズンの天皇杯を優勝したことでシーズン途中から史上初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦。シーズン終盤の大事な時期に、2つの大会を並行して戦うという試練も味わった。

そのACLではグループステージ4試合を終えて首位に立ち、突破の可能性を残している。

篠田善之監督を新たに迎えた中、リーグ戦は序盤から結果を残すも、中盤に一度停滞。それでもJ1昇格プレーオフ圏内の6位で最終節を迎えた。

その最終節は12日に行われ、勝ち点で並ぶ7位のモンテディオ山形とアウェイで対戦。先制に成功するも追いつかれると、後半でアディショナルタイムに逆転ゴールを許して敗戦。引き分けていてもV・ファーレン長崎に追い抜かれることとなっており、J1昇格の夢が潰えてしまった。

佐久間悟 代表取締役社長はクラブ公式サイトに声明を発表。ファン・サポーターへの感謝を綴るとともに、J1昇格の可能性がなくなってしまったことを謝罪。ただ、ACLに切り替えて、戦っていくとした。

「2023年11月3日(祝日)に行われました、2023明治安田生命J2リーグホームゲーム最終戦には、多くの皆様方にご来場頂きまして誠にありがとうございました」

「また、当日もご挨拶をさせて頂きましたが、ヴァンフォーレ甲府に関わる全ての皆様には今シーズンも多大なるご支援とご協力並びにご声援を賜り、心から感謝と御礼を申し上げます」

「さて、昨日行われました、2023明治安田生命J2リーグ第42節では、冬本番を迎えた東北山形の地に青と赤の魂と誇りを胸に多くのファン・サポーターの皆様方に遠路遥々、ご声援に駆けつけて頂き、膨大なる熱量と熱い応援で後押しをして頂きましたが、力ここに及ばず残念な結果となり、今シーズンのJ2リーグ戦の全日程が終了致しました」

「改めて、今シーズンのリーグ戦を振り返りますと監督の交代や選手の大幅な入れ替え、更には戦術的な変更等があったにも関わらず、前半戦は、決して満足できる成績ではなかったものの一定の成果を上げることができました。しかし、返す返すも残念であったのは、7月下旬に当時甲府より下位に位置していた群馬、栃木、金沢、山口に敗れたことが最終的には、大きな痛手となりました」

「その後は、大分戦では奇跡的とも言える逆転勝利でチームは復活し、最後の最後まで粘りましたが結果として皆様のご期待にお応えすることが出来ず、大変申し訳ございませんでした」

「これによって、J1昇格の道は断たれましたが、今シーズンを振り返りしっかりと検証して課題等を抽出し改善に努めるつもりでありますので、ファン・サポーターの皆様方には、来シーズンも引き続きご支援・ご協力並びにご声援をお願い申し上げます」

「最後になりますが、ヴァンフォーレ甲府は、来シーズンのJ1復帰の道は閉ざされましたが、ロマンを探求しての国立競技場でのACL グループステージの戦いはまだ続きます」

「現在、グループステージ1位ではありますが、残り2試合の結果如何によっては、目標として定めていたステージ突破の可能性を十分に秘めていますので、これまでと同様にヴァンフォーレらしく、対戦相手をリスペクトしてフェアープレーを忘れずに頑張りますので、引き続きご声援を宜しくお願い致します」

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