【MLB】エンゼルスがオールスター遊撃手アンダーソン獲得に興味 二塁への転向も視野

写真:FAとなっている遊撃手ティム・アンダーソン

エンゼルスはホワイトソックスからFAとなっている内野手ティム・アンダーソン(30)の獲得に興味を示しているようだ。11月12日、『USAトゥデイ』のボブ・ナイチンゲール記者が報じた。ナイチンゲール記者によれば、エンゼルスはアンダーソン獲得に「強い興味」を持っており、二塁手への転向も考えられるとのこと。

アンダーソンは2019年に首位打者を獲得するなど、リーグ有数のコンタクト力を誇る遊撃手として長年活躍してきたオールスター選手。2019年から4年連続で打率3割を超えており、今季開幕前のWBCではアメリカ代表の準優勝に貢献するなど順調なキャリアを歩んでいたが、今季突然の停滞。怪我もあってか深刻な打撃不振に陥り、自慢の打率は.245とキャリアワースト級まで落ち込み、例年二桁前後打っていた本塁打はわずか1本に終わった。この成績不振に対してホワイトソックスは来季1400万ドルの球団オプションを破棄し、アンダーソンはFAとなっている。

そのアンダーソン獲得に興味を示しているエンゼルスは、内野手が既に揃っている。アンダーソンの本職である遊撃手は今季デビューしたザック・ネトがおり、二塁手はルイス・レンヒーフォやブランドン・ドルーリーが候補となる。しかしエンゼルスは今季故障者続出に苦しんだこともあり、複数ポジションを守れる内野手の必要性は十分にある。アンダーソンは遊撃以外のポジションを守ることにも前向きな姿勢を見せており、チーム事情に応じて二遊間を移動できるなら心強いだろう。

大谷翔平がFAとなっているエンゼルスはまだ来季の方針が明確にされていない。大谷が移籍しエースと主砲を同時に失うことになれば、ア・リーグ西地区という激戦区で勝ち抜くのは難しくなるだろう。アンダーソンは今季の不振も相まって比較的安価な短期契約になる可能性が高い。仮にエンゼルスが一時的に再建期に入るとしても、短期契約であれば活躍次第でシーズン途中にトレードすることもできるため、今のチーム状況にあった選択肢と言えそうだ。

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