風邪薬の需要増加 品薄商品も… 「マスクなし」の影響で売れているものとは?【長野】

寒い日が増えてきて、昼夜の寒暖差が大きい日も続いています。ドラッグストアで売れ行きが伸びているのが風邪薬ですが、品薄になっています。

■記者
「こちらかぜ薬のコーナーなんですがせき止めやのど飴などの需要が高まっているということで中には欠品している商品もあります」

松本市の「とをしや薬局松本庄内店」。のど飴やせき止めなど市販の風邪薬の供給量が、原材料不足などにより減っています。
一方で、先月から購入する人が増え品薄になっています。

■とをしや薬局松本庄内店・大槻和紀 店長
「昼夜の寒暖差が大きいので、のどの症状を訴える人が多くのど飴やトローチ、うがい薬が売れている」

■のどの薬を購入
「この間も来て買った、それが無くなったので同じのがいいかなと買いに来た。無いと言われれば無いですよね」

今月、12日までの風邪薬の売り上げは去年の同じ時期と比べ10%増えました。新型コロナが5類に移行され、体調を崩しても病院に行く前にまずは市販薬を買う、という人が増えているということです。

■記者
「前年に比べて売り上げが上がっているのがリップクリームです。その要因はこれマスクにあります」

9月と先月の2か月間の売り上げは、去年と比べ1.3倍です。

■とをしや薬局松本庄内店・大槻和紀 店長
「今までマスクで保湿出来ていた部分が、マスクが無くなっての乾燥はお客さん自身の体感として出てきたと思う」

寒くなって来たため、カイロなどの防寒グッズ売り場を拡大しています。

■湯たんぽを購入
「動物に使うので小さいのを探していた。寒くなりました秋物着ない感じですぐ冬」

去年、特に売れたのが冬用の靴下。欠品もあったそうです。

■とをしや薬局松本庄内店・大槻和紀 店長
「足先がやっぱり冷えるので、そういったものをケアする靴下が増えている印象」

医療機関から処方される医薬品・「処方薬」も不足しています。日本医師会が医療機関を対象に実施したアンケート調査によると、院内処方をしている医療機関のおよそ9割が「入手困難な医薬品がある」と答えています。ジェネリック医薬品メーカーの不祥事などが影響していて、特に、せき止めやたんを切る薬が不足しているということです。国は製薬会社に増産を要請しています。

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