開発中!「無人の空飛ぶ軽トラ」山小屋への物資輸送へ…デモフライト【長野・伊那市】

目指す姿は、「無人の空飛ぶ軽トラ」です。伊那市で山小屋への物資輸送を想定し、無人航空機のデモ飛行がありました。
ふわりと浮き上がり… 空を飛ぶ姿は、もはやヘリコプターそのもの。
しかし、人は乗っていません。伊那市で実施された、〝無人航空機〟のデモ飛行です。
市長も、興味津々で…

■川崎重工業・松田義基さん(執行役員)
「無人の空飛ぶ軽トラ」
■伊那市・白鳥孝市長
「軽トラっていう表現、良いな」
■川崎重工業・松田義基さん(執行役員)
「そこを目指しています」

開発を手掛けるのは、「川崎重工業」。飛行能力は、航続距離100㎞、標高3100mまで自力で動くことが出来ます。しかも、100㎏から200㎏の荷物を吊り下げて飛べます。伊那市はこうした無人航空機を活用した山小屋への物資輸送を目指しています。山小屋への荷揚げは主にヘリコプターに頼っているのが現状です。

■西駒山荘・宮下拓也さん(管理人)
「(ヘリは)パイロットがいないとか機体の整備で飛べないということがあると。スケジュールが変わってきてしまうので、その辺りの不安がなくなるというのは大きい。山小屋の運営とか、登山者のためにも良いこと」
■伊那市・白鳥孝市長
「新しい時代が来たなという感じ。あらゆる分野に使えるんじゃないですかね。いずれ、けが人とかもピックアップできるようになれば」

伊那市は2026年度の運用開始を目指し、ゆくゆくは、山岳遭難救助での活用にも期待しています。

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