アスレチックスのラスベガス移転をオーナー会議が全会一致で承認

日本時間11月17日、MLBはオーナー会議の全会一致によってアスレチックスのラスベガス移転を承認した。オーナー会議終了後にロブ・マンフレッド・コミッショナーが正式に発表。承認には75%の賛成が必要だったが、全会一致での承認となった。アスレチックスは2028年のシーズン開幕に向け、ラスベガスに新球場をオープンさせる計画。なお、アスレチックスのジョン・フィッシャー・オーナーは、ラスベガス移転後も「アスレチックス」のチーム名を残す意向を示している。

マンフレッド・コミッショナーは、アスレチックスの移転が承認されたことについて「オークランドのファンにとっては最悪の日だろう。私はそれを理解しているし、だからこそ移転を回避するためにできる限りのことをするという方針を貫いてきた」とコメント。「できる限りのことはしたと思う。しかし、オークランドの現状が耐え難いものであったということに議論の余地はない。オークランドに実行可能な道はなかったと確信している。ラスベガスでアスレチックスの試合が開催されることを楽しみにしている」と語った。

フィッシャー・オーナーは「ファンの悲しみや怒り、落胆は理解している。我々は1968年以降、長年にわたってオークランドを本拠地とし、情熱的なファンがいた。そのファンにとっては本当に辛い日だ。しかし、コミッショナーが言ったように、選択の余地はないと感じていた」とコメント。「球界で4番目に古い球場に代わる新しい本拠地が必要だった。数年前まではオークランドだけに絞って解決策を探していたが、プロセスをより早く進めるためにラスベガスを検討し始めた。2028年の開幕を迎えられること、そしてラスベガスにアスレチックスの歴史的な成功をもたらすことを楽しみにしている」と語った。

アスレチックスは、1901年にフィラデルフィア・アスレチックスとして誕生し、カンザスシティ、オークランドと本拠地を移転したあともチーム名を維持してきた。フィッシャー・オーナーは「この球団には122年もの素晴らしい歴史がある。アスレチックスのチーム名はラスベガスに持っていきたいと考えている」とラスベガス移転後もアスレチックスのチーム名を残す意向を示している。

2028年にラスベガスの新球場で開幕を迎えるとして、未解決の問題は2025~27年のホームゲームをどこで開催するかということだ(オークランド・コロシアムとの契約は2024年シーズンまで)。マンフレッド・コミッショナーは「81試合をプレーできる本拠地を見つけることが私の希望だ」と語り、オークランド・コロシアムの契約延長も選択肢の1つであることを明らかにした。ジャイアンツの本拠地オラクル・パークも含め、複数の球場でホームゲームを開催する案も出ているとみられる。

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