右ひざ重傷のガビが手術へ…治療とリハビリに活きる強メンタルはバロンドール式典でも発揮されていた

写真:ジョージア代表戦で重傷を負ったスペイン代表のガビ ©Getty Images

スペイン代表MFガビ(バルセロナ/スペイン)が、EURO2024予選・グループA第10節(最終節)のジョージア代表戦で負傷し、右ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷と診断された。

ジョージア代表戦に先発出場したガビは、26分にハイボールを胸トラップして反転しようとした瞬間に、右ひざを押さえて倒れ込んだ。直前には背後から接近してきた相手との接触で同箇所を痛めており、プレーへと復帰したあとに負傷度合いを深めてしまった。

試合後に受けた検査の結果、ガビは右ひざ前十字じん帯断裂および外側半月板損傷が判明。今季絶望の大ケガであり、所属クラブのバルセロナは公式サイト上で「数日以内に手術を受ける予定で、その後新たな医学的情報が発表されることになる」と発表している。

キャリアに影響を及ぼしかねないほどの重傷を負ったガビ。負傷前と同じ状態に戻るためには不屈の闘志が必要となるが、ガビが強じんなメンタルを兼ね備えていることが分かるエピソードがある。

2022年のバロンドール式典で、ガビは21歳以下の最優秀選手に贈られる『コパ・トロフィー』を受け取ることが決まった。式典前の打ち合わせの際、ガビはスタッフに対して「スピーチの最後に『Visca Barca(バルサ万歳)』って言ってもいい?」と訪ねた。

やや困り顔のスタッフは「今回は言わない方が良いだろう」とアドバイス。ガビが再度「『Visca Barca』はダメなんだね?」と聞くと、スタッフは「そうだ」と返答した。

そして、バロンドール式典当日――。元ブラジル代表FWロナウド氏に呼び込まれたガビは、壇上に上がってスピーチを始めた。スピーチが佳境に入り、用意したコメントをすべて言い終えたガビは次のように締めくくりの言葉を発した。

「Visca “el” Barca!!」

どのような状況にも物怖じしないメンタリティは、治療とリハビリにも大いに活かされることだろう。

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