2022年に契約満了によりマンチェスター・ユナイテッドを退団し、ローマへの移籍を経て今夏にスタッド・レンヌに加入したネマニャ・マティッチは『YU Planet』のインタビューに応じイングランド時代を振り返っている。スペイン『Marca』電子版が伝えている。
マティッチは2009年にチェルシーへ完全移籍を果たすも、出場機会の減少から翌年にはオランダのフィテッセへレンタル移籍。レンタル復帰後の2011年にはポルトガルのベンフィカへ完全移籍するも、2014年に3年半ぶりにチェルシーへ復帰する。古巣復帰後は2度プレミアリーグを制覇するなど順風満帆なキャリアを歩んでいたが、2017年にチェルシー時代の恩師であるジョゼ・モウリーニョ監督が指揮するマンチェスター・ユナイテッドへ加入する。
チェルシーで公式戦154試合、ユナイテッドで189試合に出場したマティッチだが、両クラブでは規律面で大きな違いがあったという。
「チェルシーでは選手全員がプロフェッショナルな振る舞いをしていた。時間を厳守し、トレーニングに遅れてくるような選手はいなかった。だけどユナイテッドでは常に遅刻してくるものがいた。ポール・ポグバ、ジェイドン・サンチョ、他にも数名いたが彼らは毎日のように遅刻していたよ」
「常に時間を守っている選手は彼らに腹を立てていたから、遅刻してきた選手に罰金を課すことになったんだ。自分がリーダーとなり、遅れて来た選手の名前が書かれた紙を壁に貼ったんだ。あるシーズン、7万5000ポンド(約1100万円)の罰金が集まり、そのお金でロンドンでのパーティーを計画していたが、Covid-19により中止になったよ」
両クラブ在籍時代を振り返ったマティッチはチェルシーがより時間厳守されていた組織であるとし、ユナイテッド時代には遅刻常習犯の選手の意識改革に自らが先頭に立ち取り組んでいたことを明かしている。