エンドリック、リーグタイトル獲得直後のインタビューで“個人”より“チーム”の重要性を強調「チームメートがいなければ、自分は何者でもない」

写真:11月のコロンビア代表戦でA代表デビューを飾ったエンドリック ©Getty Images

現地時間12月6日、2023シーズンブラジル全国選手権セリエAの最終節が行われ、パルメイラスがクルゼイロと引き分けたものの通算12回目の優勝を決めている。ブラジル代表FWエンドリックはクルゼイロ戦で先制点となるゴールを決めるなど、今季リーグ戦11ゴールをマークしチームのリーグ連覇に貢献している。

エンドリックは試合後にブラジルテレビ番組『SporTv』のインタビューに応じ、以下のようにコメントしている。

「自分が優勝の立役者?過去に他のインタビューでも言っているけど、サッカーに主人公など存在しない。友人達は自分に『リーグを代表するスターになる』、『個人タイトルを総なめにする』と言っていたが自分にとってはそれは重要なことではない。重要なのはチームであり、チームメート抜きでは自分は何者でもないからね。自分一人でサッカーしているわけではないし、そんなことをすれば全ての試合に敗れてしまう。常に自分と共にいてくれるこのグループに本当に感謝している」

17歳とは思えない落ち着いた口調で、優勝はあくまで個人ではなくチームで勝ち取ったものであるとコメントし、チームがあり個人が活かされることを強調したエンドリック。過去に「自分はパーティーやクラブが嫌いなんだ。サッカーをやって家族と一緒にいれればそれでいい」とコメントするなど、サッカーへの一途な姿勢を告白している。

エンドリックは11月の代表ウィークでA代表に初招集されると、コロンビア戦でA代表デビューを飾っている。そのブラジル代表は、10月に行われたベネズエラ代表との一戦でホームで格下相手に引き分けたにも関わらず、試合後ネイマール、ヴィニシウス・ジュニオールらがパーティーを開いたことで物議を醸した。エンドリックは2024年夏にレアル・マドリードへの加入が決まっており、今後もサッカーに真摯に向き合う姿勢を貫き、成長を続ていけば同胞の偉大な先輩を超える日もそう遠くはなさそうだ。

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