自民県連が県に要望 多様性尊重条例案巡り「丁寧な意見交換を」/千葉県

自民県連が県に要望「丁寧な意見交換を」

 12月19日の12月定例県議会の閉会日で採決を控える、多様性尊重条例案を巡り、自民党県連は18日、具体的な施策を検討する場合に自民党会派や県議会と丁寧に意見を交わすことなどを求める、申し入れ書を県に提出しました。

 自民党県連の阿部紘一幹事長と、滝田敏幸政調会長は18日県庁を訪れ、多様性尊重条例の制定にあたっての申入書を熊谷知事に提出しました。

 多様性尊重条例案を巡っては、県議会で単独過半数を占める、自民党は賛成の意向を示していますが、一部からは反対や慎重な姿勢を示す声が挙がっています。

 提出された申入書は、こうした慎重派の議員の声も踏まえ、今後条例に基づいて具体的な施策を検討、実施する場合に、自民党会派や県議会と丁寧に意見交換を行うよう要望しました。

 また、なかでも、歴史や伝統、文化を大切にした県づくりや、夫婦別姓、同性婚など、国民の間で意見がまとまっていない事項への慎重な対応、それに女性の不安を払しょくし、安全、安心な環境を守ることなども求めています。

 提出後、取材に応じた阿部幹事長は、知事から「しっかりと受け止める」と回答があったことを明かしたほか、申し入れの意義を次のように述べました。

自民党県連 阿部紘一幹事長
「私としては慎重派と言われる議員の考え方。これは大事にしなくてはいけない」
「しっかりと知事に申し入れることで(慎重派と)開いた隔たりを少しでも解消できたら」

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