IGRいわて銀河鉄道、5期ぶり黒字へ 23年度決算見通し

IGRいわて銀河鉄道の当期損益(単位:万円)

 IGRいわて銀河鉄道(盛岡市、鈴木敦社長)は18日の取締役会で、当期利益1億6702万円とする2023年度決算見通しを示した。黒字は18年度以来5期ぶり。新型コロナウイルスの5類移行に伴い、旅客と物流が回復に向かい収支改善につながった。

 営業収入は41億6420万円(前年度比5.7%増)。旅客運輸収入を10億5202万円(同8.1%増)、貨物列車などの線路使用料を28億9748万円(同10.7%増)と見込む。

 4~10月の輸送人員は定期が微減したものの、定期外が16.4%増え、1日平均1万2589人(前年同期比1.8%増)。一方、18年同期比では86.1%にとどまり、コロナ禍前の水準には届かなかった。

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