【MLB】未成年と不適切関係疑惑のフランコが雲隠れか 11年1億8200万ドル契約は来季がまだ3年目

写真:11年契約の2年目を終了したフランコ

レイズの22歳遊撃手ワンダー・フランコの行方がわからなくなっているようだ。ドミニカメディア『Listin Diario』が12月26日(日本時間27日)に報じた。

ドミニカ当局はドミニカ国内にあるフランコの自宅および母親の自宅の2件の家宅捜索を行ったが、フランコ本人を見つけることができず、現在も捜索中のようだ。

フランコは8月にSNS上で「未成年の少女と不適切な関係を持った」という投稿が拡散され、8月14日にはレイズとの合意の上で制限リスト入り。さらに7月には別の未成年少女がドミニカ検察庁に告発状を提出していたことも明らかになり、MLBは8月22日にフランコを休職扱いとした。

休職となってからもフロリダ州にとどまっていたフランコだが、12月には母国ドミニカに帰国したと報じられており、ここから捜査が進展していくものと思われていた。しかし、現在行方知れずになっていることで先行きは不透明になっている。

チームのスター選手だったフランコに下される司法判断はレイズの編成に大きな影響を与えることになる。2021年に期待の有望株として20歳でデビューしたフランコは、その年のオフに11年1億8200万ドルという球団史上最大の大型契約を結んだ。大型契約2年目の今季は初のオールスターに選出されるなど走攻守全てに優れた活躍をみせており、制限リスト入りまでに112試合に出場し、打率.281、17本塁打、58打点、OPS.819、30盗塁という成績を残している。

レイズは今オフ、残り契約1年で高年俸のタイラー・グラスノウとマニュエル・マーゴをドジャースに放出している。高年俸の選手を放出して若手を獲得する動き自体は、資金力のないレイズにとっては珍しくない。だが、フランコが復帰し今後も遊撃手としてプレーし続けることができるのかがわからない状況は、レイズの編成の頭を悩ませているはずだ。

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