大谷を失ったエンゼルス モンゴメリーやマルティネスに興味を示す

大谷翔平との再契約に失敗し、主砲とエースを同時に失うことになってしまったエンゼルスだが、ペリー・ミナシアンGMは抜本的なチーム再建に着手することを否定し、来季もポストシーズン進出を目指して「勝てるチーム」を作る方針を明言している。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、エンゼルスはDH要員としてJ・D・マルティネスやジャスティン・ターナー、大谷に代わるエースとしてブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーに興味を示しているようだ。

ヘイマン記者によると、今季2度目のサイ・ヤング賞を受賞したスネルにはエンゼルスのほか、ジャイアンツ、フィリーズ、レッドソックスなどが興味を示しているという。エンゼルスはリード・デトマーズ、パトリック・サンドバル、タイラー・アンダーソン、グリフィン・キャニング、チェイス・シルセスとローテ5枚は揃っているものの、エースと呼べる存在がいない。ただし、スネルは8年間のキャリアで規定投球回到達が2度(2ケタ勝利も2度)しかない投手のため、ハイリスクな投資になる可能性が高いことも事実である。

ヘイマン記者は、スネル獲得を狙うチームのほとんどが並行してモンゴメリーの動向もチェックしていることを伝えている。モンゴメリーはスネルほどの爆発力はないものの、2年連続で規定投球回をクリアして3点台前半の防御率をマークするなど、安定性では上回る。特にヤンキースを離れた2022年8月以降は素晴らしい活躍を見せている。なお、ハリソン・ベイダーとのトレードでモンゴメリーを放出したヤンキースは、山本由伸の獲得失敗を受け、モンゴメリーの呼び戻しを検討しているようだ。

大谷が抜けたDHについては、アンソニー・レンドンとマイク・トラウトを中心に、複数の選手をローテーションで起用するプランも浮上しているものの、エンゼルスは実績のあるマルティネスやターナーの動向をチェックしているという。この2人のベテラン打者にはメッツやダイヤモンドバックスも興味を示しており、争奪戦になる可能性もある。

アート・モレノ・オーナーの方針次第ではあるものの、エンゼルスはぜいたく税の基準額まで7000万ドルほどの余裕を残している。スネルとモンゴメリーのどちらかと、マルティネスとターナーのどちらかを獲得するだけの資金力は十分にあり、モレノ・オーナーからゴーサインが出れば、投手と打者を1人ずつ獲得して大谷の穴を埋めることになりそうだ。

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