【ばんえいダービー】タカラキングダムが3歳王者に…金田「ワンチャンスあると思った」

12月29日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえいダービー(BG1・3歳・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の5番人気、タカラキングダム(牡3・ばんえい・村上慎一)が勝利した。2着に2番人気のホクセイタイヨウ(牡3・ばんえい・今井茂雅)、3着に1番人気のマルホンリョウユウ(牡3・ばんえい・金田勇)が入った。勝ちタイムは1:41.7(馬場水分1.6%)。

第一障害を越えてわずかにホクセイタイヨウ、ジェイライフ、マルホンリョウユウが先行するが、各馬ほとんど差がなく一団のまま第二障害へ進行。第二障害ではスーパーチヨコ、マルホンリョウユウ、タカラキングダム、キタノミネらが続々と挑戦し、最初にクリアしたのはマルホンリョウユウ。差が無くスーパーチヨコ、タカラキングダムがクリアしていく。先頭で必死に逃げ粘るマルホンリョウユウにじわじわとタカラキングダムが迫り、さらに4番手からホクセイタイヨウも脚を伸ばし三つ巴の形相に。最後はタカラキングダムがマルホンリョウユウをわずかに差し切り、3歳世代王者に輝くとともに昨年のナナカマド賞に続く重賞2勝目を飾った。タカラキングダムを管理する村上慎一調教師は「ばんえいダービー」を2020年のキョウエイリュウ以来2度目の制覇となり、騎乗した金田利貴騎手は初制覇となった。

1着 タカラキングダム
金田利貴騎手
「嬉しい気持ちと驚きの気持ちです。初めての騎乗でしたが大きく騎乗すれば応えてくれそうな馬だと思っていたので上手くいきました。馬場が軽めで、重量も重く感じさせずにとても軽そうに走っていたのでワンチャンスあると思いました。障害が課題と思っていましたが、一腰目で勢いよく止まらずに上がってくれました。ゴール前でちょっと届かないかと思いましたが、少しずつ近づくにつれちょっとでも前に出てくれればという気持ちでした。これから年末年始にかけて重賞が続きますので、熱いレースを楽しんで頂ければと思います。ありがとうございました」

村上師「上手く乗ってくれた」

ばんえいダービー (C)ばんえい十勝

村上慎一調教師
「正直嬉しいです。最近あまり良いレースが出来ていなかったので、馬場が軽くなってスピード競馬になればと思って見ていましたが、思った通りになってよかったです。まだまだ成長中な馬で、結構気難しいところがありますが、最後は若い騎手の勢いでうまく乗ってくれました。障害さえ越えてしまえばどうにかなると思っていて、ゴール前に来たときは勝ったなと思いました。馬体が大きい馬なのでそこまで重量は苦にはなっていなかったと思います。これから大きいレースがどんどん続くので楽しみに期待して見に来てください。よろしくお願いします」

タカラキングダム 28戦11勝
(牡3・ばんえい・村上慎一)
父:キタノオーロラ
母:フジ姫
母父:ランタロー
馬主:下内美繪子
生産者:佐藤文明

【全着順】
1着 タカラキングダム
2着 ホクセイタイヨウ
3着 マルホンリョウユウ
4着 スーパーチヨコ
5着 キタノミネ
6着 アシュラダイマオー
7着 キョウエイプラス
8着 ホウエイチャン
9着 ジェイライフ
出走取消 ジェイヒーロー

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